英BT、スポーツ事業を売却か。

スーパーリーグ構想はあっけなく後退となったものの、その背景にある放映権料の高騰と、その分配をめぐる関係者の思惑の違いは今後もさまざまな動きを引き起こすものと思われます。

そんな中、今度はイギリスの通信大手であるBTが傘下のBT Sportの売却を検討しているとの驚くべき情報が。すでに投資銀行が選任はれており、売却先の候補としてはAmazon、ディズニー、DAZN、そして名前は伏せられてるもののイギリスの放送局があがっているのだとか。(ITVとの報道もあり)
先日には2022-23シーズンからのプレミアリーグの国内放映権について、入札を行わずに現在のBT・Sky・Amazonによる3社体制を維持することが検討されているとの報道も。

この場合、放映権料は現在よりも若干引き下げとなる見込みですが、放映権料バブルの崩壊はいよいよ待ったなしのようです。当然DAZNなど他社は門戸を閉ざされるわけですから、実際に入札するかは別としても不服を述べています。

当然ながらプレミアの放映権料はビッグクラブが抜ければ価値が暴落するものであり、スーパーリーグの件は大きな揺さぶりとなっています。またいつ火がついてもおかしくありません。
BTはプレミア以外にもCLなどさまざまな権利を持っていますが、このタイミングでこんな話が出るということは、保持し続けることに大きなリスクを感じているからに他ならないでしょう。

いくらセリエAの権利獲得で勢いに乗るDAZNでも、この誘いにのれるほどの資金力はあるのか。イギリスにおける市場そのものがすでに飽和している感もあり、そう簡単に物事が運ぶとも思えません。

ここに来ていろいろな出来事が連鎖して起こっています。いずれは起こる出来事だったのかもしれませんが、コロナ禍がそれを一気に加速しているのです。

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