バルサ、未来の放映権収入を担保に。

昨日はインテルとSocios.comのスポンサー契約の噂について取り上げましたが、そもそも「ソシオ」というのはスペインにおける会員による出資制度であり、その象徴とされるのがバルセロナです。

長年ソシオがもたらす資金によって運営されてきたバルサも、巨額のマネーが飛び交う近年のサッカー界においては資金繰りに苦労するように。胸スポンサーの解禁といった出来事もありました。

クラブの巨大化に経営が追いつかず、コロナ禍によって負債を抱えることに。そして、アメリカの投資銀行であるゴールドマン・サックスから5.25億ユーロの融資を受けることがソシオによる投票で承認されたのです。
スペインではなくアメリカの金融機関に頼ったというのも最近の流れに沿った感じがしますが、この融資の担保となっているのが将来入る放映権料だとのこと。

スーパーリーグ構想も記憶にも新しいですが、バルサが最後まで抵抗した理由がうかがえる気がします。もっともソシオがスーパーリーグに賛成するとも考えにくく、引き際を誤った感じは否めません。

放映権料が担保になったことで、コスト削減をはかりつつも戦力は維持しなければならず、大きな枷がはめられることになります。もし成績が低迷し、欧州CLの出場権を逃すようなことになれば、融資は焦げ付き、ゴールドマン・サックスは経営への関与を強めることとなるでしょう。
バルサではグリーズマン・デンベレ両選手による日本人蔑視ととれる発言が問題となっています。コナミはグリーズマン選手と結んでいた「遊戯王」のアンバサダー契約を会場。胸スポンサーの楽天も対応を迫られています。

アフリカ系フランス人によるアジアへの差別という図式は実に複雑でセンシティブなものであり、多くを語るのは難しいのですが、この問題の着地を誤ることになればバルサにも、そして楽天にも傷が残ることになります。

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