EURO決勝、観客6万人。英政府の実験とは。
ロンドン・ウェンブリースタジアムで開催されたEURO決勝戦には6万人以上の観客が入場したとのこと。
マスク着用の義務はなく、マスクなしで熱狂する人々の様子が世界中で放送されたことになります。また、対戦相手であるイタリアからも1,000人程度のサポーターを受け入れたとのこと。
イギリスではウィンブルドンもそうでした。アメリカからはMLBの映像が連日日本に届いています。もちろん日本とは医療体制やワクチン接種率の違いはありますが、このギャップに戸惑う人も多いかと思います。
イギリスでは大規模イベントを対象に、政府による社会実験が行われてきました。ERP(Events Research Programme)という名前がついており、参加者には事前に同意を得たうえで、PCR検査の陰性証明またはワクチンの接種証明を提出。また、後日改めてPCR検査を受けることになっています。
4~5月にかけて、スポーツではFAカップ準決勝・決勝などがERPの指定イベントとなりました。その成果をもとに規模が拡張され、EUROやウィンブルドンも対象となっています。
今週開催されるゴルフの全英オープンや、F1イギリスGPも対象です。F1では14万人の観客動員を予定しているとのことで、13万人を動員したアメリカのインディ500を上回ることになります。
これについてさまざまな意見があるかと思いますが、日本でもワクチン接種が進むにつれて、いわゆる出口戦略が必要となることは確かであり、その際には多少感染者が増加することも許容せねばなりません。
東京五輪にともない海外から選手団などの来日が始まっております。すでに感染者が出たというニュースも流れていますが、一定程度出ることは避けられません。
陽性反応が出た方をきちんと隔離できているか、また検査をすり抜けることはないか。そういった事実を丹念にチェックすることが求められます。感情を煽るだけでは、近い将来海外からの観光客を受け入れる際に大きな支障をもたらします。排外主義的な動きが出てこないかも心配材料です。
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