リーグ・アン、Canal+が不本意な放送。

こじれにこじれているリーグ・アンのフランス国内における放映権の話を書きますが、その前に日本での放映権が現時点でまだ決まっていないことにも触れておきます。昨シーズンまで配信していたDAZNは開幕節の配信を行いませんでした。

おそらくこれから述べる国内の問題とは直接関係ないものと思われます。噂されるメッシ選手のPSG移籍が決まればまた動きがあるのかもしれません。まぁ、メッシ選手とバルサの話もそのうち書かないといけませんね…。

【追記 8/11】
正式にメッシ選手獲得の報が出ました。
今シーズンのフランス国内の放映権は80%がAmazon、20%がCanal+という形になったのですが、Canal+が難色を示していることは以前にも触れた通りです。

一昨年まで80%の権利を持っていたCanal+でしたが、昨シーズンは入札でMediaproに敗れ、残りの20%を落札したBeIN Sportsからサブライセンスを取得する形で放送を維持しました。

しかし、昨シーズンの途中で資金難に陥ったMediaproが放映権料を支払うことができずに撤退。暫定的にCanal+が権利を引き継ぎます。今シーズン以降の権利については改めて入札が行われ、今度はAmazonが落札しました。

Canal+とBeIN Sportsはすべての権利を再入札することを求めましたが、認められずMediaproが持っていた80%のみが対象となりました。その結果、AmazonはMediaproよりも安い金額で権利を獲得できたのです。

金額は年2.75億ユーロで、BeINとCanal+が支払う3.3億ユーロよりも安いというねじれっぷり。両社はリーグを提訴しましたが却下されています。

すっかり嫌気がさしたCanal+は今シーズンの放送から撤退する構えを見せましたが、今度はBeIN Sportsが当初の契約を履行することを要求。こちらも法廷闘争となり、リーグ開幕直前までもつれることに。結果BeIN側の主張が認められ、Canal+は泣く泣く割高な金額を支払って放送せざるを得ない状況となったのです。

こんな流れで複数の関係者の思惑が絡み合い、現在に至るわけですが、まぁ見事なまでにカネの話ばかりです。こんなことではリーグ全体の価値が落ちそうなものですが、メッシ加入でむしろ上がるかもしれないという皮肉。PSGさまさまです。
ちなみにAmazonですが、リーグ・アンの視聴にはプライム会員の会費月5.99ユーロに加え、12.99ユーロを課金するとのことです。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000