W杯アジア予選とDAZNと電通と
いよいよワールドカップアジア最終予選が始まります。既報の通り、地上波は日本のホーム戦のみとなり、テレビ朝日での放送。DAZNが全試合を配信します。
テレ朝は松木さんを起用。DAZNは裏チャンネルも設けます。とりあえず選択肢が増えるのはよいことです。
今回の経緯については朝日系列でもある日刊スポーツから解説の記事が出ておりました。
補足しておくと、この記事には代理店の話が記載されていません。当初AFCと契約した代理店のFMAは8年間で総額20億ドルという巨額な契約を結んだとされています(それ以上と伝える記事もあり)。
AFCが到底した放映権料は8年2,000億円だったと記事にありますが、果たしてこの数字は本当なのか。本当ならばFMAは日本だけで契約額のほとんどをカバーできる値段をふっかけたことになりますが…うーん。
結局どの放送局も名乗りをあげず、AFCはFMAから日本向けの権利を引き上げて電通に渡すことになります。コロナ禍の影響もあるとは言え、やはり強気すぎたのでは…と言わざるを得ません。
最終的にDAZNとテレ朝が決着した金額は不明ですが、さすがに2,000億ではなく相当ディスカウントされているものも考えられます。電通にしても得られるスポンサー料を勘案しながら、現実的な落としどころを探る努力をしたものと思われます。
さて、DAZNでは「GAME. CHANGED.」というキャッチコピーで新たなCMを開始しています。同時に新規入会キャンペーンも開始しています。東京五輪が終わり、さまざまなスポーツが再開されるこのタイミングで大きなキャンペーンを打ってきました。
このキャッチコピーですが、日本だけでなくグローバル規模で使われています。DAZNのリリースによると、電通のグループ企業によって製作されていることが分かります。
2012年に電通はイギリスの広告代理店であるイージスを買収し、海外事業の拠点としています。電通はDAZNにも出資していることで知られます。
DAZNと電通はともにイギリスを拠点とし、グローバルでの事業展開をめざしています。「GAME. CHANGED.」というキャッチコピーは、単にテレビからネットへの変化だけでなく、さまざまな要素を含んだなかなか深いものなのかもしれません。
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