DAZNにカジノCM。スポーツベッティングの可能性は。

DAZNが配信する「football freaks」などの番組で、最近になって「ベラジョン無料版」のCMが流されていることをご存知の方も多いかと思います。

ベラジョンはオンラインカジノを運営する会社です。日本で提供するサービスはあくまで無料のゲームという立て付けですが、有料版(?)も日本語に対応しています。

このCMを日本でも流していいのかと驚いた方もいるかと思いますが、テレビでも流されているとのこと。ネット限定ならともかく、テレビであれば考査を通っているはずです。

また、CMに出演する吉田麻也選手がスポーツベッティングに関する発言をしているのもポイントです。将来的に日本での解禁を視野に入れているのでしょうか。
カジノにおいては先日行われた横浜市長選挙においてIR反対派の候補が当選したこともあり、逆風が吹いています。それ以前にコロナで海外からの客を受け入れることができていない状況ですが、今後もしばらくは話が進まなそうです。

スポーツベッティングもすぐに解禁の動きが出るとは考えにくいですが、スポーツの新たな収入源として期待する向きもあります。公営競技のネット投票はいまや欠かせないものになっており、徐々に議論が始まるものと思われます。

日本におけるスポーツベッティングの市場規模は7兆円との試算もあり、その数%がスポーツ業界に流れ込むだけでも大きな収入になります。先日国内でもセミナーが開催され、動画も公開されていますので紹介します。
DAZNも日本上陸当初はカジノとの関連が取りざたされたこともありますが、その実はスポーツベッティング業者に映像や各種データを提供するデータプロバイダーという位置付けであり、胴元ではありません。また、この部門は現在分離され、STATS Performという別会社に移管されています。

とはいえ、DAZN自身が今後スポーツベッティングに参入する余地はあるわけです。経営改善の切り札になる可能性もあります。今回のベラジョンのCMは、もしかしたら未来に向けた観測気球なのかもしれません。

先日も取り上げたラシュトンCEOのインタビューでも、将来の収益元としてスポーツベッティングを導入する可能性はあるとのこと。その他、ファンタジースポーツゲームやeコマースも視野に入っているようです。

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