【パラ】国際映像の話&安住アナの発言再び

日本が準決勝に進出したボッチャ団体。その試合の中継およびネット配信が行われないことをNHKのサイトが事前に説明していました。

会場では複数のコートで同時に試合が行われますが、そのうち国際映像が製作されるのはひとつのコートのみで、日本の試合はそこに入らなかったことが理由です。
生中継はできなかったものの、試合の映像自体はNHKが独自に撮影しており、NHKのYouTubeでも観ることができます。
国際映像の話は以前にも書きました。全競技・全試合の映像が製作されるわけではありません。ひとつの競技でも映像のある試合とない試合がありますし、まったくない競技も3つあるのです。

無観客の決定がなされた以上、なるべく多くの試合をカバーするべきだとは思います。それでもリオ大会よりもカバー範囲が広がってることも事実。前進はしていますが、今後もっと前進する必要があります。
国際映像がない競技・試合についてもNHKは比較的幅広くカメラを入れているようです。NHKとIPCは協力してパラリンピックの公式記録映画を製作するとのことで、そのための取材という側面もあります。

オリンピックでは記録映画の製作が義務付けられており、東京大会は河瀬直美監督が担当することになっていますが、パラリンピックも同様の動きが進んでいます。NHKが協力するのも公共放送としては大切なことでしょう。

また、オリンピックの国際映像は今回から4Kになりましたが、パラリンピックは2Kだとのこと。そのためNHKのBS4Kチャンネルでは独自製作の映像で放送しているそうです。筆者は4Kテレビを持っていないため確認できずすみませんが…
TBS・安住アナが自らのラジオ番組でオリンピックの舞台裏について発言したことも以前取り上げましたが、パラリンピックについてもちょこっとだけ発言があったとのこと。

パラリンピックは2024年までNHKが独占放映権を持っていること。今回から民放でも放送されることとなり、民放がNHKにお金を支払っていること。

いわゆるサブライセンスの話ですが、実際のところ仮説なのです。NHKの独占と民放が放送することを矛盾なく説明するにはサブライセンスしかなかったのですが、それをテレビ局内部の方が発言してくれたのは個人的には嬉しかったりします。
NHKが独占放映権を取得したのは2015年6月のこと。オリンピックの放映権がジャパンコンソーシアム(JC)に決まったのは2014年6月なのでその1年後ということになります。

なぜ東京パラ大会もJCにしなかったのか?という意見も出そうですが、2015年の時点ではまだ従来の枠組みを変える理由が乏しかったということでしょう。その後サブライセンスを出せる仕組みを作ったのは社会状況の変化に対応したものと思われます。

まだまだ少ないという声はあるでしょうが、こちらも前進はしています。そして今後はもっと前進してもらいたいものです。
安住アナの発言、リスナー的にはあまり外部に広げてほしくない気持ちもあるのですが、書き起こしを記事にされてしまうと取り上げざるを得ません。

パラリンピックについての発言内容は正しいものですが、オリンピックについては若干あやしいものもありました。以前検証した記事を改めて紹介してこの記事を終わりにします。

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