F1、米で3戦開催か。独では苦戦伝わる。

F1アメリカGPが開かれたテキサス州オースティンに、ネバダ州の知事らが訪問していたと報じられています。

来年(2022年)からはマイアミGPの開催が決定していますが、さらにネバダ州での開催も将来的にあり得るのでしょうか。

その場合にはかつて開催地になったラスベガスということになりそうですが、当事はホテルの駐車場に特設コースを作るといういかにもアメリカンなもの。今度は現代のF1の安全基準に沿ったコースを準備する必要があります。
F1不毛の地と言われた時期もあるアメリカですが、ここ数年でがらっと雰囲気が変わりました。要因としては、2018年から放映権を獲得したESPNと、ドキュメンタリーを製作・配信するNetflixがあげられます。

それまで権利を持っていたNBCが撤退し、年400万ドルとされる放映権料を失ったF1は、ESPNと契約を結ぶに際して放映権料を無料にしたとも言われています。いまはさすがに無料ではないと思いますが、結果としてF1は損して得取れの結果になったと言えます。
ESPNは有料チャンネルではありますが、アメリカでの普及率はとても高いため人気を高めることができました。逆に無料だったものが有料になると、人気の減速は避けられません。ドイツでは視聴者数が大きく落ち込んだという記事が出ています。

シューマッハを始め名ドライバーを多数輩出したドイツですが、いまはドイツGPも開催されなくなりました。有料化されたことで、視聴者はおよそ1/8に低下したのだとか。

もちろん日本も同様の危機に瀕しています。ホンダが撤退し、角田選手の活躍しだいということになるのでしょうか…。
最後に8月に開催されたベルギーGPの話も少し。決勝は強い雨のためわずか3周で打ち切りとなり、F1史上最短のレースとなってしまいました。

生中継の関係もあり、また毎週のように転戦するスケジュールもあって、例えば月曜に順延するといった柔軟な対応はできません。放映権に縛られたスポーツの宿命とも言えますが、それでもなんとかならないものかという声は出ます。

天気にはどうしたって勝てませんが、現地のファンにも、世界中の視聴者にとっても残念な出来事となりました。

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