DAZNの気になる数字。日本の損益分岐は300万人?

DAZNは、10月第1週の週末にグローバルで6,500万回を超える視聴があったこと、また単一の試合で270万回が視聴されたことを明かにしています。

ただ、具体的にどの試合かは明らかになっていません。イタリアで全試合配信のセリエA、ドイツで一部試合を配信しているブンデスリーガ、スペイン・イタリアで配信しているMotoGPなどの名前があがっていますが…
こういう数字が出る際には、もちろんDAZNにとって都合がよいものが出るわけで、逆に何を隠しているのかを考えるべきかもしれません。これだけ多数の視聴があることをアピールする裏には、それでも利益につながっていない現状があります。

日経新聞には、先頃のサッカー日本代表戦に関する記事が掲載されています。放映権にまつわる話は以前にも取り上げたので省略しますが、元電通役員の話として、以下のような数字が書かれています。

・中国戦の推定視聴者は70万人強
・日本国内のDAZN加入者は170万人程度
・黒字化には300万人が必要とみられる
4年前の試合の視聴者が650万人程度とも書かれています。有料化によっておよそ1/10に減ったことになりますが、この割合はわりとよく聞く話だったりします。

加入者170万人というのは、コロナ禍以前の水準を取り戻したくらいと考えられますが、逆に言えばそこからの後押しが欲しいところ。今後代表戦効果は見えてくるのでしょうか。そのためには日本代表の奮起も求められるところですが…

損益分岐点が300万人というのは妥当と言いますか、もっと高いようにも感じます。加入者を増やすのは当然として、スポンサーの獲得や海外への権利販売、さらにはスポーツベッティングも含めた新たな分野への進出も視野に入れる必要があります。

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