18クラブに削減のリーグ・アン、資金調達を計画。

リーグ・アンは2023-24シーズンから18クラブ制に移行することを決定しました。今年6月には報じられていましたが、正式決定となります。

すでにリーグカップも廃止となっており、さらなる試合数削減となります。過密日程の緩和がひとつの狙いですが、それ以上にリーグの競争力を高めることを目的としています。
コロナ禍に加え国内放映権のごたごたによって、本来得られるはずだったリーグの利益は大きく損なわれ、建て直しを迫られています。
ラ・リーガがCVCから資金を調達したのと同様に、リーグ・アンも投資先を募集すると報じられています。金額は15億ユーロの規模になる見込みとのこと。候補としてはAdvent Internationalという会社の名前があがっています。

ラ・リーガは27億ユーロの調達でしたので(その後レアル・バルサなどの離脱で21億ユーロに減額)、金額の差はそのままリーグの価値の差と言えます。

メッシ選手のPSG移籍でちょこっと盛り返した感もありますが、もちろん永続的なものではありません。欧州5大リーグの座から滑り落ちないためにも、次回の放映権サイクルが始まる2023年に向けて生き残りを図らねばならないというのが実状です。
現在リーグ・アンの国内放映権の80%を保有するAmazonですが、視聴者は140万人程度であり、今季は7,500万~1億ユーロの赤字になる見込みと報じられています。

Amazonプライムの会費(月5.99ユーロまたは年49ユーロ)に加え、リーグ・アンを視聴するには月12.99ユーロが必要となるのですが、国内リーグと言えども簡単に黒字になるわけではありません。

Mediaproが無謀な価格で落札し、失敗したことから現在のリーグ・アンの混乱が続いています。AmazonはMediaproよりもかなりの安値で獲得していますが、それでも採算が取れないのであれば、リーグ自体に魅力がないと判断されかねない状態なのです。

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