2022自転車ロードレースの放映権は無風?
今年の自転車ロードレースはシーズンオフとなりました。昨年(2020年)はDAZN撤退、コロナ禍によるスケジュールの混乱、そしてGCNの参入と大きな動きが相次ぎました。
今年(2021年)はGCNがRCS、フランダースクラシックと契約したかと思えば、ジロ・デ・イタリアなどRCSの主催レースがJ SPORTSでも放送されるようになりました。また、UCI世界選手権がSPEEDチャンネルからJ SPORTSに復帰しています。
こうした流れによって、来年の放映権についてもおおむね整理されたため、おそらく今年からの変動はほぼないと考えられます。
J SPORTSは、ツール・ド・フランスなどを主催するASOと2022年まで結んでいた契約を延長しています。それにともない、来年から開催される女子のツール・ド・フランスについても権利を獲得しています。
ただし、同様に今年初開催された(ASO主催の)女子パリ~ルーベについてはGCN+での配信でした。このへん若干流動的なところがあるのかもしれません。
GCN+は女子レースの配信に力を入れており、ヨーロッパではワールドツアーをフルカバーしています。女子ツール・ド・フランスについても、系列のユーロスポーツとともに放送・配信すると発表しています。
日本ではどちらになるかまだ分かりませんが、ジロなどが両社での放送・配信になった経緯をなぞれば、こちらもさまざまな可能性があり得ます。競争しながらも共存する時代になったと言えるかもしれません。
あとは今年開催できなかったレースや国内レースの動向も気になるところでしょうか。今年から始まったJCLは、YouTubeでの無料配信ながら映像のクオリティは高いと評価されており、さらなるマネタイズを図ってくるかもしれません。
でも、今年最高の映像クオリティと言えばやはり東京五輪です。ヨーロッパのクオリティで日本の風景を映すとこうなる、というのを日本のファンは知ってしまいました。もう五輪規模のレースが行われることは望みづらいですが、クオリティの向上には期待したいところです。
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