ハンドボール、2024年プロ化へ。
日本ハンドボールリーグ(JHL)が記者会見を開き、2024年にプロリーグを発足する構想を発表しました。
「デュアルキャリア」と称していますが、完全プロ化ではなく兼業の選手やアマチュア契約の選手が混在する形となります。一足飛びにプロ化に向かうとセカンドキャリアの問題も生じます。実業団の良さを残しつつ変えていくことになります。
もうひとつの柱が「シングルエンティティ」。JリーグやBリーグでは試合をホームチームが主催していますが、JHLではリーグが主催するとのこと。放映権の一括管理はいまや当たり前ですが、入場料やグッズ収入なども一括するのは珍しく、記者会見でも他に例はないのではと言ってました。
実業団の良さは認めつつも、どうしても生ぬるい部分もあるわけで、意識を変えて最短距離での改革をめざすためにいったん権限を集中させるということなのでしょう。選手だけでなく経営のプロ化という点も強調されていました。
そう簡単には進まないことは覚悟のうえ。3年後に向けて日本国内におけるハンドボールの人気を醸成していく必要があります。
ヨーロッパでは人気のスポーツであり、日本から世界につながるところを見せてほしいし、また海外で行われている試合ももっと気軽に観られるようになればと思います。
葦原一正代表理事の力に負うところが大きいです。Bリーグ立ち上げの仕掛人であり、今年には著書「日本のスポーツビジネスが世界に通用しない本当の理由」を刊行しています。私も読みましたが、Bリーグを含め国内の他のスポーツの事例も多く紹介しており、とてもわかりやすい本です。
記者会見には川淵三郎さんのビデオメッセージも出ていましたが、川淵さんの次世代を託された存在として、今後の活動に注目します。
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