DAZN、値上げ正式発表。先行投資のフェーズ終わる。
昨日(1/25)にDAZNの価格改定が正式発表されました。メディア向けのオンライン説明会も開催されましたが、質問多数で時間オーバーとなり、回答しきれない質問が出たとのこと。これらは今後フォローされる予定なので、しばらく記事が出続けるのではないかと思います。
また、ヘルプのトップページからも詳細な案内ページへのリンクが貼られたことを確認しています。
同時にDAZNから2021年のファクトシートも公表されています。昨年視聴者数の多かったコンテンツは1~5位を日本代表戦が独占。トップ10では日本代表戦が6試合、プレミアリーグが3試合、Jリーグが1試合という内訳になっています。
当ブログではプレミアリーグの来季以降の放映権について入札が始まったことをお伝えしましたが、期せずしてタイムリーなものになってしまいました。今季で契約が切れることは分かっていますから、当ブログ的にはそんなに大きな話題ではなかったのですが…。
入札の結果は近日中に明らかになりますが、多くの方にとって今後DAZNとの契約を続けるか、また年間プランに移行するか否かの大きな分かれ目になるものと思います。
展望は難しいですが、とにかく入札ですからDAZNを上回る金額を提示できるところがあるかです。Amazonも候補にあがるかもしれませんが、そうなるとプライムビデオも値上げか?などと考えてしまいます。かつてのソフトバンク(スポナビライブ)のような伏兵は現れるのでしょうか。
もちろん、欧州CLの放映権を持つWOWOWに期待する向きもあるでしょうが、値上げなしでプレミアと両立させるのは厳しいと思われます。結局のところ、どこが獲得したところで最終的に負担するのはファンなのです。
アメリカではNBCが6年で総額27億ドル(年4.5億ドル)の巨大契約を結びました。従来のおよそ3倍となります。アメリカでは2026W杯を控えサッカー関連の放映権料が高騰している事情があるのですが、入札である以上強力な競争相手が現れれば金額は際限なく上がっていきます。
DAZNが支払っている放映権料はほとんど公開されておらず、Jリーグの年間およそ200億円という数字のみが目立っていますが、もしプレミアが高騰すれば、今回の値上げ分をかなり埋めてしまうことにもなりかねません。
昨年9月の時点で契約者数は170万件程度との報道があります。また、損益分岐点は300万件程度とされています。
契約者数はW杯予選の配信で若干増えた可能性がありますが、値上げによる離反と相殺されることになります。損益分岐点は数十万件下がりそうですが、あとひと押しが足りないといったところで、黒字転換にはさらなるテコ入れが必要となるでしょう。
いずれにせよ、値上げが適用されるのは2/22からですので、それまで情勢を探るのがよいかと思います。当ブログでも役立つ情報が出てくればお伝えしていきます。
最後に、DAZN for docomoについては今回の発表の対象外となっています。これはあくまでドコモのサービスですから、然るべきタイミングでドコモが判断することになるでしょう。
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