国内自転車ロード、分裂から再統合へ。

日本における自転車ロードレースのトップカテゴリーは、昨年JCLが発足したことで分裂状態となっていました。従来のJプロツアーは実業団とクラブチーム、JCLは地域密着を掲げる独立系チームを中心に構成されています。

ここに来て再統合に向けた動きが出てきました。Jプロツアーを統括するJBCFとJCLが来年(2023年)の一本化に向けて協議を始めたことを明らかにしたのです。
もともとJプロツアーは新リーグへの移行を計画しており、片山右京さんが中心となって準備を進めていたのですが、蓋を開けてみると右京さんが自ら飛び出してJCLを設立していました。

こんな事態に至った理由については未だに明らかになっていないのですが、外部から見れば、バスケのbjリーグと似たような構造が想像されます。プロ化を急ぐ意見と時期尚早とする意見で対立があったのでは…と。

ただ、この事態はそこまで悲観的なものではなかったようです。J SPORTSの解説者としておなじみの栗村修さんもかつてブログ内でそのような見解を述べていました。もちろんツアー・オブ・ジャパンの大会責任者という肩書もありますので期待も込めてだとは思いますが。
3月には両団体のチームが参加する「富士クリテリウム」の開催も発表されており、これもまた伏線だったのかもしれません。
JCLのYouTubeチャンネルでは、昨年末にサッシャさんと右京さんの対談動画がアップされていました。これも個人的には気になっていた動きです。

東京五輪では壮大なコース設定でレースを開催することができましたが、現実としては一度きり。国内のレースシーンを発展させていかないと先がありません。コロナ禍で国際レースの開催も難しくなっており、日本と欧州の接点を維持するのも大変です。

なので再統合は必須ですし、今後はスポンサー獲得やテレビ中継の増加など積極的に動いていく必要があります。
最後に、JCLではいわゆるファントークンによる資金調達を行っているのですが、これは統合後のリーグにも当然関わってくるものと思います。

すでに投資されている方もいらっしゃいますし、改めて今後の青写真を説明して頂けるとありがたいかな…とも思います。現状まだ決まってないことが多いのも承知してますが。

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