Eclat、インドIT企業と提携で多言語対応。
日本におけるプレミアリーグの来季以降の放映権を獲得したのではないかとされる韓国のEclat Media Groupですが、先日インドのTata Communicationsとの業務提携を発表しています。
内容は国際映像にコメンタリーを付ける技術に関するもので、これにより多言語に対応するコストの低減をめざします。
Eclatは韓国でスポーツチャンネル「SPOTV」を運営し、昨年秋から東南アジアへの進出を進めています。東南アジアは人口が多く、将来成長が見込まれる市場ではありますが、FOX Sportsが撤退するなど事業化はなかなか難しいようです。
DAZNもかつてはタイを筆頭に東南アジアへの参入をめざしており、欧州CLの放映権を獲得したのもその一環でした。しかしサービス開始のめどが立たず、さらにコロナ禍でダメージを受けて権利を放棄します。いわば日本も巻き添えを食らった形です。
それはともかく、各国の言語でコメンタリーを提供していくことが大事な要素であるとEclatは考えているのでしょう。
韓国では「SPOTV NOW」という配信サービスも開始していますが、現時点では他国では利用することができません。しかし、このプレスリリースには今年中に他国でもサービスを開始予定であることが記されています。
インド企業と組んだことで、東南アジアの次には南アジアも視野に入ってくるものと考えられますが、問題は日本もその中に入ってくるかです。すでにSPOZONEはありますが、SPOTV NOWに統合したほうがスケールメリットが得られるかもしれません。
当然ながら品質が問われます。いきなり全試合独占配信はリスクが大きそう。ならば一部をサブライセンスを出すのか。このあたりも大事な経営判断です。
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