Jクラブは解禁。米欧で異なる上場の意識。
Jリーグがクラブの株式上場を解禁したというニュースがありました。
コロナ禍で収入源に制限がかけられている中で、資金調達の手段を増やす目的があります。その一方でよからぬ株主を招き入れるリスクもあり、運用ルールについては今年一杯をかけて練っていくとのこと。
日本のプロスポーツの上場事例としては、Tリーグの琉球アスティーダがあります。ただし、いわゆるプロ向けの市場であり、現時点で一般の人が購入することはできません。
Jリーグは上場解禁を検討するにあたり、海外の事例を研究したとのこと。もっとも身近なのはマンUでしょうか。ニューヨーク市場に上場しており、日本人もネット証券会社を通じて気軽に購入できます。
Jリーグがクラブの株式上場を解禁したとのことですので、改めて"株式上場済み"の世界のサッカークラブ一覧を貼っておきます⚽️ *リストは2021年5月末時点のもの pic.twitter.com/LtgpHLlR0l
— GG(Daichi Kawano) (@gg_soccer4) February 28, 2022
一方、アメリカではプロスポーツは上場になじまないと認識されており、現在上場しているチームはありません。
NFLのグリーンベイ・パッカーズは唯一「市民球団」の形をとっていますが、これも不特定のファンに対して株式を販売する形をとっており、上場しているわけではありません。現在では市民球団は禁止されており、これに次ぐチームが現れることもありません。
ちなみにパッカーズは昨シーズン、10年ぶりに新規株式を発行しました。調達した資金はスタジアムの改修などにあてられるとのこと。購入者にはパッカーズファンとして知られるこの方も。
クラウドファンディングやファントークンといった新たな資金調達の手法も普及し、上場という形をとる必要はないのかもしれません。上場を維持するにはコストもかかります。
一方で上場は経営力を鍛える効果もあります。形はともかく、プロの経営者がどんどん増えることがリーグを活性化させることになります。
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