映像製作コストを下げるAIカメラの可能性

スポーツの映像配信にはどうしてもコストがかかります。最近ではテキストのみで実況するサービスなんかも出てきていますけど、やはり映像はないよりあったほうがよい。

ということで、最近注目されているのがAIカメラです。競技の特性に合わせて自動的にアングルを変えながら撮影したり、また試合終了後には自動的にハイライトを編集してくれる機能もあります。

コストが下がれば視聴者が少なくてもペイできるようになります。それこそ選手の家族や関係者しか観ないような試合でも配信できるわけで、いわゆるロングテールのビジネスモデルが成立するかもしれません。
AIカメラに参入している企業はいくつかあるようですが、最近よく名前を聞くのがイスラエルの企業が開発した「Pixellot」です。

Pixellotを日本で取り扱っている会社としては、NTT西日本とABC(朝日放送)が出資しているNTT Sportict社が代表的でしょうか。
NTT Sportict社が出しているプレスリリースを読むと、地方局との連携でスポーツの地方大会を配信するという発表が目立ちます。スポーツ中継がだんだん視聴率がとれなくなっている中、地域密着とロングテールに新たな活路を見いだしていることが分かります。
ABCは子会社であるスカイAとも連携し、昨年スポーツの映像製作会社「ベスティ」を設立しています。ABCやスカイAで放送される番組に限らず、小規模の仕事も引き受けているようです。スポーツ番組の製作ノウハウを今後どのように活かしていくかが問われています。

そういえば、先日取り上げたJLPGAの公式映像なのですが、テレビ東京以外だとスカイAに発注しているという記事がありました。実際にはこの会社が請け負っているのかもしれません。

現在ゴルフ中継には多大なコストがかかっていますが、今後AIカメラによって削減する方向があるのかも…と勝手に妄想してしまいます。

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