米F1人気で放映権料大幅アップか。モナコは継続危機?

F1は伝統のモナコGPが開催されます。面白いレースになるでしょうか。風光明媚なコースはF1の華であり、アイデンティティです。その一方で進化し続けるマシンにとっては狭すぎるコースであり、面白くないとの指摘もなされています。

そんなモナコGPは、他のグランプリよりも開催権料が優遇されていると言われています(免除という説もあり)。しかし、もはや聖域ではなさそうです。モナコGPが消滅するのでは?という噂は最近になって浮かんでは消えを繰り返しています。

今年はロシアGPが中止となったため全22戦となりますが、F1の運営元であるリバティ・メディアは将来25戦まで拡大したい意向のよう。今年からカレンダーに追加されたマイアミGPに続いて、来年はラスベガスGPを開催予定で、アメリカでは3戦を行うことになります。

アメリカではディズニーがF1の放映権を持っており、通常はESPNで放送されるのですが、マイアミGPの決勝レースはABCで無料放送されました。その結果、260万人の視聴者を獲得したと発表されています。かつて「F1不毛の地」と呼ばれていたのが信じられない盛況です。

ディズニーの持つ放映権は今年限り。現在の放映権料は年500万ドルとのことで、他のスポーツとの比較でも安い水準にあったと言えます。ほんと、ここ数年で一気にF1人気が加速したことがわかります。ということで、来年以降の放映権料については激増するものとみられ、年7,500万ドルなんて数字も出てきています。今年の15倍なんですね…。

ESPNの幹部によると来年以降も継続したい意向とのことですが、他の放送局とも交渉しているとも伝えられており、まだまだ流動的です。不毛の時代を支えてくれた恩、なんてものはこのビジネスにおいてはなかなか存在しません。

アメリカでF1人気を押し上げたのがNetflixのドキュメンタリー「Drive to Survive」であることは言うまでもありません。そのNetflixでも、ライブ配信を解禁するのでは?という話を先日書きました。

もしNetflixがスポーツに参入するのであれば、F1の運営権をまるまる買い取る形になるかと思います。ただ、現在走っている各国との放映権契約を反故にすることはできないわけで、一気にグローバルで配信というわけにもいきません。こちらも現状ではあくまで噂レベルだと考えてよいかと思います。

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