【速報】Apple、米MLSと10年25億ドルで契約。

Appleは、アメリカのMLS(メジャーリーグ・サッカー)と2023年から10年間のストリーミング配信契約を結んだと発表しました。日本語でもプレスリリースが出てますね。「世界中のファン」という記載がある通り、グローバルの契約となっており、日本でも視聴できる見込みです。

金額は10年総額で25億ドル超とされています。この金額は最低保証であり、今後の視聴数に応じて増加する可能性があるとのことです。


毎節2試合程度が無料配信される予定で、残りの試合についてはApple TV+の基本料金内で観られるものと、今後リリースされるMLS専用のストリーミングサービスで観られるものに振り分けられます。専用サービスの料金などについては後日発表されます。


英語とスペイン語のコメンタリーが付き、カナダを本拠地とするクラブの試合ではフランス語も用意されるとのことです。

現在のMLSの放映権はESPNとFox Sportsが保有しており、年間7,000万ドル程度(アメリカ代表戦とのセット)とされています。来年以降のテレビ放送についてはまだ発表されていませんが、ストリーミングだけでも大幅な増加となりました。


対象がグローバルになったことも大きな変化です。どうしても国別に分けざるを得ないテレビと異なり、ストリーミングであればもっと柔軟に対応できるわけで、今後のスポーツ放映権ビジネスのひとつのモデルとなっていくでしょう。


MLSは従来、全米向けおよび外国向けの放映権をリーグが一括管理し、ローカル向けはクラブが販売する方式をとっていました。MLBやNBAと同様のモデルです。しかし、クラブには2023年以降の契約を行わないように指示が出されており、ローカルも含めてリーグ側が一括管理する体制に移行しています。これはNFLと同様のモデルです。

AppleにとってはMLBに続く2件目のスポーツ放映権契約となります。その先に見据えているのは、NFLの「サンデーチケット」ということになるのでしょうか。しかし、こちらは年間20億ドルとも25億ドルとも言われる超巨大契約となります。さらに桁違いの契約が発表される時が近づいているのでしょうか。


2026ワールドカップを見据えて、アメリカではサッカー関連の放映権争いが激化していました。MLSの行方が決着したことで、これらの動きはおおむね決着をみたことになります。また折に触れてまとめることにします。

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