ラ・リーガ、中国の放映権破棄へ。FMAにも連鎖の恐れ?

SportBusinessのKevin McCullagh記者は、日本におけるプレミアの次期放映権をEclatが落札したことを最初に報じた方ですが、またもやExclusive(特ダネ)を出してきました。ラ・リーガが中国での放映権契約を未払いのため終了するというものです。


現在、中国におけるラ・リーガの放映権はSuper Sports Media(以下SSM)という会社と百度傘下のiQIYI(アイチーイー)の合弁会社であるiQIYI Sportsが保有し、iQIYIで配信されているのですが、どうやら放映権料の未払いが発生した模様。中国とスペインでそれぞれ法的措置をとると伝えています。

2019-20シーズンからの6年契約で、総額は少なくとも5億元(約100億円)と推定されているようですが、これまで中国関係で飛び交ってきた数字を見ていると、この程度で未払い発生なの?と感じてしまうのが不思議です。

※現在は2028-29シーズンまで契約が延長されているとのこと。
ラ・リーガとSSM、そして代理店のMediaproは合弁でマーケティング会社を設立しています。こちらにも影響が及ぶとなれば、中国国内におけるラ・リーガのスポンサー活動やライセンスビジネスにも支障を来す恐れがあります。

中国のサッカーバブルの崩壊はすでに伝えられている通りですが、これがまた面倒な話になりそうです。


まず、iQIYI Sportsはプレミアリーグの放映権も保有しています。その前に保有していたPPTVが、同様に放映権料の未払いをやらかしたことを覚えている方もいるかもしれません。その後Tencentを経て、2021-22シーズンからiQIYIが4年契約を結んでいます。


また、セリエAについても2022-23シーズンから2年契約を結んだことが発表されています。非独占ですが欧州CLの権利もあります。これらの契約も果たして最後まで履行されるのでしょうか。

そして、さらに面倒なのがSSMの親会社はDDMCだということです。そして、DDMCの傘下にあるのがFMAということになります。


中国国内におけるFMAの活動は実質SSMが担っているところも多いようで、こうなってくると、FMAの資金繰りにも波及するのでは…と懸念せざるを得ないのです。

FMAが扱っているAFCの放映権は、中国ではiQIYIではなく大手通信会社チャイナ・モバイル傘下のMiguにあります。チャイナ・モバイルはFMAを通じてAFCと多額のスポンサー契約を結んでいましたが、中国がアジアカップの開催権を返上したことでこの契約も揺らいでいることが報じられています。

ということで、あちらこちらで軋みが生じていたわけですが、ここで未払いというショックが加わり、事態が一気に動くことも考えられるわけです。あんまり煽りは入れたくないのですが、充分警戒すべきでしょう。


もとのSportBusinessの記事は有料につき一部しか読めないのですが、今後他のメディアでも新たな情報が伝えられることになるかと思いますので、その際には改めて取り上げます。


中国のサッカーバブルは日本にも大きな影響があり、先のワールドカップ予選が地上波から消滅したことにもつながっていきます。これに関して日本の国力が弱ったからといった論評もよくあります。もちろんその要素がまったくないとは言いませんが、それ以上に中国が無理な背伸びをしたのだと考えるべきではないでしょうか。

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