米で欧州CLの放映権争い開始。NFLサンデーチケットは秋決着?

本日取り上げるのはアメリカで起こっている大物の放映権争い2件です。


まずは欧州CLです。2024-25シーズン以降の放映権争いはすでにヨーロッパで始まっていますが、アメリカでもこれから本格化します。

これまで欧州CLの放映権はUEFAの専属代理店とも言えるTEAM Marketingが販売していましたかず、今回からアメリカでは新たにRelevant Sports Groupが担当することになりました。当然気合いが入っているものと思われます。


現在はCBS(Paramount+)が年1.5億ドルで契約していますが、次回の契約では倍増以上を狙っているとのこと。また、最長で6年契約になる可能性があり、総額では20億ドル以上の規模に膨らむことも考えられます。

現在は入札に関心を示している企業との会談が進められているとのこと。現在のCBSのほか、NBCユニバーサル(Peacock)、ディズニー(ESPN)、FOX、ワーナーブラザーズ・ディスカバリー、Apple、Amazonといったビッグネームがずらり並んでいます。なぜかDAZNの名前をあげるメディアもありましたが…そんな体力はあるのか。


パッケージが2個に分割されるとも報じられており、最大で2社が落札する可能性があります。8/15に第1回の入札が予定されており、早ければ9月には契約が結ばれる見込みです。

もうひとつの大物はNFLの「サンデーチケット」です。現在は衛星放送のディレクTVが年間15億ドルで契約していますが、今シーズンをもって終了となります。料金は年300ドルに設定されていますが、現在の契約数は200万件未満とされており、到底採算がとれるものではありません。


NFLのグッデルコミッショナーによると、秋までに勝者が決定するとのこと。また、「ストリーミングに移行する」とも発言しています。つまり、ディレクTVが更新する可能性はないということですね。

現在争っているのはAmazon、Apple、ディズニーの3社。現在でも採算がとれていないというのに、次回の契約はさらに増額されて20億ドルとも25億ドルとも言われています。ストリーミングの覇者になるためには、たとえ単体で赤字になろうが投資を惜しまないといったところでしょうか。


4月には一部のメディアがAppleに内定したと報じていたのですが、どうやらこれは「飛ばし」だったようです。すみませんでした。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000