週刊新潮、DAZNが箱根駅伝に興味との謎記事。

2024年に第100回の記念大会を迎える箱根駅伝。予選会は関東学連以外の大学も参加できるとのことで注目されています。これが一度きりなのか、それとも101回以降も続くのか。関東学連によるローカル大会が全国大会に生まれ変わるのでしょうか。


それはともかく、7月14日付の週刊新潮にこんな記事が掲載されました。今後期待される全国大会の恒久化について、あるスポーツ紙記者の発言として以下の記述があります。

そして、ここにもこの流れを歓迎し、舌なめずりしているヒトたちが。
「有料スポーツ配信最大手のDAZNです。箱根は読売グループのドル箱コンテンツですが、経営状況次第では放映権売却の可能性も皆無とはいえないでしょう」


要するに、読売グループの経営が傾くようであれば、箱根駅伝の放映権を売却するのではないか。そして、その相手としてDAZNの名前があがっている…という話のようです。


正直なところ現実味はありません。実際に放映権を販売するとしたら数十億円の値がつくと思われますが、いまのDAZNはもはやかつての「金満」ではありません。また、正月2日間(予選会を加えても3日間)のイベントですから、サブスクとの相性もよくありません。


映像製作はどうなるの?という話もあります。箱根駅伝がここまでのコンテンツに育ったのは日本テレビの尽力によるものであり、有力大学に年間を通じて密着取材を行っています。人材育成という建前もありますが、莫大な人件費がかかっていることは間違いありません。もしDAZNが放映権獲得となっても、引き続き日本テレビが製作を担うことになるでしょう。


巨人戦の放映権を獲得する際に、DAZNは巨人のスポンサーとなり、読売新聞に広告を出したり共同でキャンペーンを行うなど相当な投資を行っています。その代わり、巨人のドキュメンタリーや最近だとBS日テレで放送されている「ブラックジャイアンツ」を配信するといった関係も深まっています。


もし将来的に箱根駅伝の放映権を獲得するならば、それは日本テレビから奪うのではなく、日本テレビが持つ膨大なコンテンツを取り扱うパートナー的な関係になるのではと。もちろんHuluでもいいじゃん、という話にはなるのですが、スポーツ好きな人に向けたスポーツに特化したサービスとして、年間を通じてさまざまなコンテンツを届けていく姿勢があってこそ、会員数の増加という果実を得られるものと考えます。

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