DAZN、Eleven Sports買収で正式合意。

DAZNによるEleven Sportsの買収話がようやく正式に合意となり、両社から発表されました。イギリス当局による審査が必要なため、買収の実行日は未定となっております。


以前買収の噂話を記事にしたのは7月12日付なので、2か月半かかったことになります。BT Sportのようにポシャらなくてよかった…といったところでしょうか。

スポーツのストリーミングサービスとして世界的にメジャーな存在になろうと背伸びし続けるも、実際にはそうなりきれていないDAZN。それとは逆に、徹底的にニッチな市場に目を向けてきたEleven Sports。両社が競合している部分は薄く、それゆえ相乗効果のある買収ではないかと思います。裏を返せば、DAZNにとって真正面からメジャーをめざす戦略はもはや難しいということでもあります。


Eleven Sportsはイタリアで一部DAZNと競合関係にあるものの、メインとしている市場はベルギー・ポルトガル・ポーランドといった周辺国であり、DAZNとガチンコで衝突しているわけではありません。ベルギーとポーランドのサッカーリーグはElevenがグローバルで放映権を持ってますから、その恩恵も受けられるかもしれません。


また、Eleven Sportsの魅力といえばやはりmycujooを傘下に収めていることでしょう。世界中のマイナーなサッカーコンテンツを集め、また今年ローンチした「FIFA+」にもコンテンツを提供しています。FIFAとのパイプ作りにも役立つことでしょう。

日本のイレブンスポーツは主にプロ野球の2軍戦を配信するという、まさにニッチなサービスを展開しているわけですが、こちらの影響はどうなるでしょうか。Japan Timesの記事では「統合の可能性」について触れていますが…。


イレブンスポーツが配信する2軍戦は、自ら中継車を出し、自ら映像製作を行っていることに特徴があります。ローコストで運営している点ではmycujooにも通じるものがあるかと思いますが、それをDAZNがどう評価するかです。


これを面白いと考え、別のスポーツにも広げていく可能性もある一方で、コスト的に見合わないと判断する可能性だってあるわけです。個人的には使い方次第で相乗効果が見込めるコンテンツだと思いますので、期待したいところです。

Eleven Sportsの創業者であるAndrea Radrizzani氏は、現在はプレミアリーグのリーズ・ユナイテッドのオーナーとしても知られていますが、当ブログ的には今は亡き代理店・MP&Silvaの創業者であることを強調したいところです。MP&Silva社は中国資本を得て、放映権市場をかき回した後に消滅しました。Radrizzani氏は今後DAZNの取締役になるとのことですが、DAZNもまたかき回し役だとも言えます。すごいタッグが生まれるのかもしれません。

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