DAZN、株式上場を棚上げ。勝負は18か月。
DAZNのEleven Sports買収が発表されたのと同じ日に、DAZNの北米担当責任者であるJoe Markowski氏にインタビューした記事がアメリカのAxiosというメディアに掲載されていました。
それによると、DAZNは計画していたIPO(株式上場)を保留しているとのこと。現在は主にヨーロッパ市場での収益改善に取り組んでおり、収益化の道筋を立てることに重点を置いているのだそうです。
この話は、先日取り上げたDAZNドイツの話とも合致しています。ドイツでは今後12~18か月をめどに黒字化の見通しを立てていますが、Markowski氏も同様に今後18か月以内に「大きな前進」を見込んでいると話しています。
DAZNはロンドンでのIPOを計画し、そのためのアピール材料としてBT Sportの買収をめざしましたが実現しませんでした。今回のEleven Sports買収では、Elevenが昨年傘下に収めたコンテンツ製作会社・Team Whistleの貢献もあって、年間3億ドルの売上をDAZNにもたらす見込みだとされています。BT Sportほどの派手さはないものの、収益改善の助けにはなりそうです。
ということで、この18か月が勝負となります。日本を含め、各国で値上げを繰り返してきました。イギリスではスポーツベッティングに参入し、今後も拡大予定です。NFTやeコマースも始めています。これらが実って黒字化を果たすことができるのか。逆に言えば、できなければ大きな岐路に立たされることになります。
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