フォーミュラE、2024年春に東京開催へ。

東京都は、フォーミュラEと2024年のレース開催をめざして協定を締結したと発表しました。場所は東京ビッグサイト周辺で、時期としては3～4月を予定しているとのこと。

フォーミュラEの開催については以前から調査を行っていたようですが、ここに来て一気に進展。具体的な話になりました。ひとまず喜ばしいニュースと言ってよいかと思います。

9/20の都議会で小池知事が所信表明を行い、その中でフォーミュラEの開催に触れました。今週末には日本GPを控え、モータースポーツ関係者が多く来日する中で、いいタイミングになったと言えるでしょう。

我が国の産業界では、バイクの完全EV化を目指す動きも出てきました。世界各国で環境規制が厳格化する中、ZEVへのシフトをさらに急がなければなりません。その起爆剤ともなり得る世界最高峰の電気自動車レース「フォーミュラE」の2024年の開催を目指し、関係者と協議を進めてまいります。
今、世界では、化石燃料中心からクリーンエネルギー中心の社会へと転換し、経済成長との両立を図るGX、グリーントランスフォーメーションが広がりを見せています。これまで述べてきたHTTはもとより、都が実現を目指す「サステナブル・リカバリー」に向けた取組こそ、
GXの推進と軌を一にするものであります。現下のエネルギー危機を転機として、東京の経済を支える中小零細企業を含め、より良い未来への取組を加速してまいります。

フォーミュラEは電気自動車によるレースであり、騒音は小さく排気ガスが出ないことをアピールするために、市街地コースでの開催が中心となっています。交通規制の問題や東京五輪のレガシー活用という点では、臨海地区は本命の開催地でしょう。

東京ビッグサイトでは、モータースポーツジャパンというイベントが春に行われていました。コロナ禍や東京五輪開催によるスケジュール調整があり、今年は11月に開催されるとのことですが、2024年はまた春に戻してレースと合わせるのかもしれません。

具体的にどんなコースになるかはまだ先の話となります。世界にアピールするわけですから、殺風景なコースにはしてほしくないものです。ロンドンでは東京ビッグサイトと同じく展示場で開催され、コースの一部が屋内に設置されています。

フォーミュラEの開催では、日産が本社を置く横浜・みなとみらいの名前もあがっていましたが、今後は東京開催に向けて本格的に動くことになります。日産に続く、第2の日本メーカーにも声をかけているとか。数十年かかってもできなかった公道でのレース開催が、ここに来てようやく実現味を帯びてきたのはなんとも感慨深いです。