Apple、来季MLSの新プラン発表。米ESPNは撤退。

ワールドカップもいよいよ終わり。4年後はアメリカ・カナダ・メキシコの共同開催となります。


MLS(メジャーリーグサッカー)と来季から10年間、総額25億ドルの放映権契約を結んだAppleは、「MLSシーズンパス」を来年2月1日から開始すると発表しています。料金は月額$14.99(Apple TV+契約者は$12.99)、もしくは年額$99(同$79)となります。

権利はグローバルが対象となっており、MLSは100以上の国・地域のファンが利用できるとしています。日本からでも契約できるものと思われます。当初の発表では毎節2試合程度が無料で配信され、またApple TV+加入者向けの試合も提供されるとしていますが、実際の配信スケジュールはMLSの来季日程が発表される12月中旬以降に明らかになるようです。


10年25億ドルという数字をどうみるか。年間に直すと2.5億ドル(約350億円)となります。JリーグがDAZNと結んでいる契約は年間200億円程度(ただし日本国内のみ)です。グローバルで350億円というのは、10年間拘束されることを考えるともうひと声欲しかったかな…という気もしますけど、2026年のワールドカップ後にアメリカのサッカー人気が爆発するのならば、すばらしい先行投資になります。逆にバブル崩壊となる可能性もあるわけで、果たしてどちらに転ぶのでしょうか。

MLSは従来FOXとESPN、およびスペイン語放送のUnivisionで放送されていました。FOXは新たに4年契約を結びました。その一方で、ESPNとUnivisionは撤退するとのことです。


ESPNにとっては非独占になることで旨みがなくなり、disney+と真っ向から競合するAppleにお金を出す意味がありません。また、Apple+ではスペイン語にも対応することからUnivisionも意味がなくなりました。


FOXは傘下に無料のストリーミングサービス・Tubiを抱えているものの、有料サービスは持っていません。また、ワールドカップの放映権を持っているため、国内のサッカー人気を盛り上げる使命があり、4年契約は必要だったということでしょう。

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