黄金カード実現。藤井vs.羽生戦にABEMA待望論。

将棋の王将戦・挑戦者決定リーグで羽生善治九段が6戦全勝の成績を収め、藤井聡太王将(五冠)への挑戦権を獲得しました。年明けから始まる七番勝負でファン待望の藤井vs.羽生のタイトル戦が実現することになります。


昨年度はデビュー以来初めての負け越しを喫し、順位戦A級からも陥落。ファンの間でもさすがに年齢には勝てないのか…と不安の声が囁かれていましたが、そこから復活を遂げ、52歳で再びトップクラスに返り咲いたのは見事としか言いようがありません。

王将戦は毎日新聞とスポニチが主催で、協賛として囲碁・将棋チャンネルが加わっています。その関係で、対局は囲碁・将棋チャンネルならびに「囲碁将棋プレミアム」で放送・配信されています。八大タイトル戦のうち、唯一ABEMAが配信していない棋戦です。


FIFAワールドカップの配信でいまホットなABEMAなだけに、王将戦の配信を望む声がネットで上がるのもまぁ当然と言えば当然なのですが、単に無料で観たいというファンの声は別に聞かなくていいかと思います。ABEMAがすべて独占してしまうのは、それはそれで弊害がありますからね。

ただ、囲碁将棋プレミアムはこれまでにもちょくちょく障害が発生していた経緯があり、王将戦の配信について不安の声があることもまた仕方ないところです。多くの加入者が見込める反面、きちんとインフラにも投資をする必要があります。しかし、投資してもまたすぐに多くの人が解約してしまうのであれば、かえって損する結果になるかもしれません。


そういう懸念を緩和するとしたら、サブライセンスの提供という線はあり得なくもないです。ただし、その相手はABEMAである必要はありませんし、提供先も無料で配信することはないでしょう。大口のスポンサーが現れればまた別の話ですが。


ABEMAの将棋中継も一時期はプレミアム会員専用のコンテンツをいろいろと出していましたが、最近は鳴りを潜めています。何を無料で提供し、何を有料にするのかはコンテンツの性格やユーザー層の違いによって戦略が練られるところですが、もし将棋ファンはお金を出さない、出しても定着しないということであれば、今後の拡大は難しいのかもしれません。


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