サウジ、beINのストリーミングをブロックか。

ワールドカップ初戦でアルゼンチンを破る大金星をあげたサウジアラビア。第2戦は敗れましたが、この快挙は今後も語り継がれるでしょう。


しかし、サウジ国内でのワールドカップ中継では異変が起こっていたようです。サウジを含め、MENA(中東・北アフリカ)における放映権はカタールのbeIN Sportsが保有していますが、beIN系列のストリーミングサービス「TOD」をサウジの政府当局がブロックしたとのこと。開会式の1時間前までは見られていたという情報もあります。

上記の記事にはいささか補足が必要でしょう。サウジは以前beIN Sportsの放送を禁止していましたが、現在は解除されています。今回はTODがブロックされたとのことですが、放送のほうもブロックされたという情報は今のところ入ってきておりません。


beIN Sportsは全64試合のうち22試合を無料放送することを発表しています。具体的にどの試合が無料なのかまでは分かっていませんが、試合を観戦するサウジ国民の映像が報道されていますので、サウジを含む出場国の試合についてはカバーされていると思われます。

TODは今年3月に始まったストリーミングサービスであり、スポーツに限らずbeINグループのコンテンツを配信しています。

かつては敵対していたbeINとサウジですが、最近では雪解けムードが漂っていました。それだけに、今回のTODのブロックは不可解です、もちろんサウジ政府の内部も決して一枚岩ではないのでしょうが、今後の展開をみていく必要があるでしょう。

beIN絡みでおまけの情報をもうひとつ。beINのワールドカップ中継が3分ディレイになる、というフェイクニュースが流れていたそうです。わざわざ偽のプレスリリースまで作られていました。


サウジのみならず、カタールも人権問題を抱えており、今回のワールドカップをきっかけに報道が増えているのはご存知の通り。こういう情報が信じられてしまう背景が存在しています。スポーツもまた情報戦の一部に組み込まれているのです。

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