【視聴率】今季JLPGAツアーの平均視聴率は5.7%。

ワールドカップの陰に隠れていますが、視聴率の話題をもうひとつ。JLPGAツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」の最終日は日本テレビで録画中継され、視聴率は6.2%だったとのことです。(関東地区、昨年から0.9ポイント増)


この数字はメディアの記事には出てきてないかと思われますが、ゴルフトーナメントの主催者が集まる団体であるGTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)がまとめています。


ツアーが終了したことにより、今年の全試合(地上波で放送があるものに限る)の平均視聴率も判明し、関東地区では5.7%となりました。昨年から0.3ポイントの減少です。ちなみに男子ツアーの平均は3.6%で昨年と変わらずでした。

今季はやや苦戦が予想されていました。その要因としては、いわゆる「しぶこ効果」が薄れたこと。そして、ネットによるライブ配信が始まったことです。


前者については前半戦こそ苦戦しましたが、後半戦には徐々に盛り返してきたように見えます。昨年渋野選手が優勝した「三菱電機レディス」は12.4%を叩き出しており、さすがに大幅低下は避けられないと思われましたが、今年はキンクミこと金田久美子選手の復活勝利もあって9.3%と健闘。昨年に続いて最高視聴率の大会となりました。また、金田選手は名古屋出身ということもあり、中部地区では10.7%と2ケタに達しています。


GOLFTVとDAZNで始まったライブ配信ですが(シーズン途中からU-NEXTも追加)、録画放送が中心の地上波には影響があるだろうと考えるのが自然です。その中で0.3ポイントの減少にとどまったというのは、むしろ健闘したと評価すべきなのかもしれません。録画で充分と考える層と、課金してもライブ配信を観たい層は予想以上に分かれていそうです。


今年は移行措置としてテレビの放映権料は無料となり、結果としてテレビ中継の試合数は減りませんでした。来年からは放映権料を徴収する予定ですが、いまのところ中継が大幅に減るということはなさそうです。こちらの計算では総額6億円程度となり、40%を大会主催者に配分、残り60%がJLPGAの収入となる見込みです。

ネット配信についてはGOLFTVのサービス終了が決まっており、今後変化がなければ来年はDAZNとU-NEXTの2社が残る形となります。GOLFTVの契約が単年だったことも分かっており、おそらくGOLFTVの終了は既定路線だったのでしょう。


DAZNとU-NEXTの契約年数は分かっておらず、放映権料も定かではありませんが、CS放送向けに設定された1試合200万円という数字が基準となるでしょうか。年間36試合×2社×200万円=1億4400万円という計算になりますが…さて。


JLPGAの会計報告は一般公開されていないため、具体的なところは分からないのですが、映像製作に多額の費用がかかる以上、これだけで黒字転換させるのはなかなか難しいように思えます。新たな配信業者が現れるとか、海外にも放映権を販売するとか、スポンサーを増やすといった方法が考えられますが、せっかく映像の権利を握ったのですから、うまく活用していきたいところです。

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