遠隔地からの中継に貢献するスカパーと「蔵王システム」

「蔵王システム」なる言葉が飛び出したのは、安住紳一郎アナが司会を務める朝の番組「THE TIME」でのこと。昨年11/24の放送で安住アナは自ら青森に出張して中継を行ったのですが、その際に予算の都合で中継車を出すことができず、安住アナが自ら「蔵王システム」を背負って中継しているという発言がありました。


この蔵王システム、どうやらドコモ・au・ソフトバンクの端末が各2台(計6台)搭載されており、3社の電波のいずれかが入っていれば中継ができる優れモノなんだとか。

蔵王システムの正体は、ソリトンシステムズが販売している「Smart-telecaster Zao-X」で、研究所が山形県にあることから蔵王の名前が付けられたとのことです。


ソリトンシステムズでは遠隔による建設機械やロボットの操縦を事例として紹介しており、低遅延をアピールしています。この技術がテレビでも使われているとのことで、中継車を出す必要がないことからコスト削減に貢献しているようです。


もちろんこの技術はスポーツにも応用できるはずで、とくに郊外で行われる競技では力を発揮してくれそう。マラソンや自転車、ウィンタースポーツやマリンスポーツなどに応用できそうです。

しかし、携帯の電波すら届きにくい場所もあります。そこで登場するのが人工衛星を使った中継技術で、スカパーJSATが「Sat-Q」というサービスを提供しています。スカパーの宇宙事業のほうのサービスが、放送にも使われているわけですね。


最近ではラリー・ジャパンやゴルフの生中継で活用されたことが触れられています。また、花火大会の事例では、人が多く携帯がつながりにくい場所からでも中継できることをアピールしています。こうした技術がスポーツ中継の充実につながってくれることを今後とも期待しております。

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