NZのSpark、スポーツ配信から撤退へ。

ニュージーランドの通信会社・Sparkは、スポーツの配信サービス「Spark Sport」を閉鎖する意向であることを明らかにしました。2019年3月にサービスを開始したSpark Sportですが、わずか4年余りで撤退となります。


公共放送のTVNZと放映権の譲渡契約を行い、現在Sparkが持っているコンテンツのほとんどが2023年7月からTVNZに移行します。TVNZは無料で放送されています。


また、今年限りで契約が切れるF1の放映権については、Sky NZが獲得しているとのことです。

通信会社がスポーツコンテンツを目玉にする戦略といえば、日本だとソフトバンクのスポナビライブが同じく短命に終わった例があります。イギリスのBT Sportは今年ディスカバリーに買収されました。一時的に多数の顧客を獲得する効果は得られたとしても、それを維持するには莫大なコストがかかります。


Spark Sportも参入当初はF1やプレミアリーグ、ラグビーワールドカップといった大物コンテンツを揃えました。しかし、肝心のオールブラックスの試合中に障害を起こしてしまい、評判を落とすことになったのです。その後、これらのコンテンツはすべてSky NZに奪われることとなります。


放映権料の高騰が続けば、いずれ耐えられずに撤退する企業が出てくるのは当然のこと。どの国でも起こり得る話です。こういった話が複数の国で相次いで発生すれば、いよいよ放映権バブル崩壊の音が聞こえてくるでしょう。

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