【海外編】2022年・当ブログ的10大ニュース【6~4位】

6. 経営難のバルサ、放映権料の一部を25年間売却する荒ワザに

経営難に苦しむFCバルセロナは、借金返済のために思い切った資本政策を打ち出しました。子会社の株式を一部売却したほか、アメリカの投資会社と資金調達の契約を結び、ラ・リーガの放映権から得られる分配金収入の25%を25年間にわたって支払います。

これはいちおう資金調達であって借金ではないという建前なのですが(債務超過になるとまずいので)、未来の収入から前借りしているのとほぼ同義といってよいかと思います。25年後もラ・リーガが、そしてバルサが現在の地位を維持しているかは誰にも分かりません。

5. DAZN、英BT Sportの買収に失敗→ELEVENを買収

昨年末から、DAZNがイギリスのBT Sportの買収に動いていると報じられてきましたが、今年に入ってディスカバリー(現WBD)に横からさらわれました。WBDはBT Sportと合弁会社を設立し、傘下のユーロスポーツやdiscovery+との統合を進めています。

DAZNはロンドンで株式上場の計画を進めており、BT Sport買収は資金調達に向けた最高のアピールになるはずでしたが、その計画は頓挫しました。その腹いせ…というわけではないのですが、同じくイギリスに本拠を置くELEVENを買収しています。

DAZNの資金調達については、後ほど取り上げますが親会社から43億ドルの提供を受けています。経営陣が変わり、累積損失を一掃したことも大きな方針転換でした。

4. Netflixが放映権に関心を持つも、米F1獲得失敗でトーンダウン。

これまでスポーツの放映権に手を出してこなかったNetflixは、いわば最後の大物。オリジナルコンテンツをグローバル規模で提供することで他社と差別化をはかってきただけに、オリジナルでもグローバルでもないスポーツは方針に合いません。

しかし、F1のドキュメンタリーが好調でアメリカのF1人気が上がっていること。そしてストリーミング市場が頭打ちになってきたことにより、方針転換を模索します。アメリカでF1の放映権に入札したと伝えられていますが、これはESPNに持っていかれました。他の競技に興味を持っているとされますが、成立したものはなく、幹部も「割に合わない」と弱気になっています。

一方でドキュメンタリー路線については拡大をはかっています。テニス、ゴルフ、ツール・ド・フランスなどを題材とした作品が続々と製作される予定です。

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