アメリカ主要スポーツの放映権まとめ

アメリカで人気のいわゆる「4大プロスポーツ」を始めとした主要な競技の放映権をまとめました。アメリカ国内と日本の状況を紹介しています。


【更新情報】

2023/1/22 当ページを公開しました。


NFL (アメリカンフットボール)

ローカル枠を含めたすべての放映権をNFLが一括管理し、全チームに分配している。

金額はいずれも推定。

アメリカ国内

  • ディズニー (ABC、ESPN)
    • 2022~33年の12年契約
    • 年27億ドル
      • Monday Night Football
      • スーパーボウル (2026,2030シーズン)
  • キツネ
    • 2023~33年の11年契約
    • 年22億ドル
      • 日曜昼の試合(ローカル枠、NFC)
      • スーパーボウル (2024,2028,2032シーズン)
  • CBS
    • 2023~33年の11年契約
    • 年21億ドル
      • 日曜昼の試合(ローカル枠、AFC)
      • スーパーボウル (2023,2027,2031シーズン)
  • ティッカー
    • 2023~33年の11年契約
    • 年20億ドル
      • Sunday Night Football
      • スーパーボウル (2025,2029,2033シーズン)
  • Google (YouTube TV)
    • 2023~29年の7年契約
    • 年20億ドル
      • NFL Sunday Ticket (全米中継以外のすべての試合)
        • 2022シーズンまではDirecTVが年15億ドルで契約していた。
  • Amazon
    • 2022~33年の12年契約
    • 年10億ドル
      • Thursday Night Football
        • 2021シーズンまではFOX, NFL Networkとともに非独占で配信。2022シーズンから独占となった。NFLがストリーミング独占になるのは初。

日本

  • 日テレジータス、DAZNで放送・配信
  • NFL公式の「NFL Game Pass」で配信

MLB (野球)

全米中継、および海外向けの放映権はMLBが一括管理し、放映権料を全チームに分配。

ローカル枠については各チームが保有、販売している。

アメリカ国内

  • キツネ
    • 2022~28年の7年契約
    • 年7.3億ドル
      • 木曜のナイトゲーム、土曜のデーゲーム&ナイトゲーム、月曜のナイトゲーム
  • ESPN
    • 2022~28年の7年契約
    • 年5.5億ドル
      • 日曜のナイトゲーム
  • TBS (ターナースポーツ)
    • 2022~28年の7年契約
    • 年4.7億ドル
      • 火曜のナイトゲーム
  • Apple
    • 2022~28年の7年契約
    • 年8,500万ドル
      • 金曜のナイトゲーム
  • ティッカー
    • 2022~23年の2年契約
    • 年3,000万ドル
      • 月曜と水曜のナイトゲーム
      • 日曜のデーゲーム (Peacockで配信)
  • ローカル枠
    • 全チーム合計で年21ドルと推計。

日本

  • テレビ
    • NHK
    • 日本テレビを除く民放キー局
    • J SPORTS
  • インターネット
    • Eclat Media Group(SPOTV NOW)が保有し、ABEMAにサブライセンス。

NBA (バスケットボール)

アメリカ国内

  • ディズニー(ESPN, ABC)とターナースポーツ(TNT)が保有。
  • 2016-17~24-25シーズンの9年契約
  • 年間26~27億ドル(推定)

日本

  • 楽天が保有しており、「NBA Rakuten」で配信。
  • 2017-18~21-22シーズンまで5年契約、総額2.25億ドル(推定)
  • 22-23シーズン以降の契約については年数不明。金額は以前よりも若干下がったとされる。

NHL (アイスホッケー)

アメリカ国内

  • ディズニー (ESPN、ABC)
    • 2021-22~27-28シーズンの7年契約
    • 年4億ドル
  • ターナースポーツ (TNT、TBS、HBO Max)
    • 2021-22~27-28シーズンの7年契約
    • 年2.25億ドル

日本

  • 日本で放映権を持つ業者はない。


MLS (サッカー)

グローバル

  • 従来はMLBと同様ローカル枠の放映権を各クラブが管理していたが、2023年からリーグの一括管理に変更。Appleが独占契約を結んだ。
  • 2023~32年の10年契約
  • 年間2.5億ドル
  • Appleが提供する「MLS Season Pass」で全試合が視聴可能。一部の試合は無料配信、もしくは「Apple TV+」の契約者にも提供される予定。
  • グローバルが対象のため、日本でも視聴可能。


PGA (ゴルフ)

アメリカ国内

  • CBS、NBC、ESPNの3社が保有
  • 2022~30年の9年契約
  • 3社合計で年7億ドル


日本

  • アメリカ国外の放映権は2019年からディスカバリーが12年・総額20億ドルで契約していたが、2022年限りで解除された。これにより、2023年からPGAとの直接契約に移行している。
    • ディスカバリーが運営していた「GOLFTV」は2022年12月にサービスを終了した。
  • また、NHKも2022年限りで中継から撤退した。これはディスカバリーの件とは関係なく、放映権料削減の取り組みの一環と思われる。
    • 無料放送: NHK → BS Japanext
    • 有料放送: ゴルフネットワーク (変わらず)
    • インターネット: GOLFTV → U-NEXT


UFC (総合格闘技)

アメリカ国内

  • ESPNが保有
  • 2019~23年の5年契約
  • 年1.5億ドルと推定 (PPVの売上は除く)

日本

  • WOWOWで放送


WWE (プロレス)

アメリカ国内

  • FOX
    • SmackDownを放送(金曜)
    • 2019年10月から5年契約
  • USA Network (NBC傘下)
    • Raw、NXTを放送(月曜、火曜)
    • 2019年10月から5年契約
    • FOXとの2社合計で年4.68億ドル
  • Peacock (NBC傘下)
    • 2021年の契約で、ストリーミングの独占権を獲得。また「WWE Network」の運営が移管された。
    • 5年契約で総額10億ドル以上と推定

日本

  • 2021年をもってJ SPORTSが生中継から撤退。2022年にはハイライトの放送も終了しており、現在日本で放映権を持っている業者はない。


NASCAR (モータースポーツ)

アメリカ国内

  • NBC
    • 2015~24年の10年契約
    • 年間4.4億ドル
  • FOX
    • 2015~24年の10年契約
    • 年間3.8億ドル

日本

  • 2019年をもって日テレジータスが撤退。現在日本での放映権なし。


カレッジスポーツ

以下の記事を参照のこと。

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