ヤフー、GYAO撤退の次はTVerと提携。さらにLINEと合併へ。

ヤフーが傘下の動画配信サービス「GYAO」の終了を発表したのはつい先日のことですが、今度はヤフー・LINEの親会社であるZホールディングス(ZHD)がTVerと業務提携を結んだことを発表しました。


プレスリリースには「今後具体的施策について検討を開始します」と書かれており、まずは提携を結んだことの発表で、具体的なことはまだ決まってないのが実状のようですが、GYAOや「LINE LIVE」の終了によってZHDグループの動画への取り組みがどうなるのか不透明になっている中、一筋の光を照らすものだとは言えるでしょう。

GYAOはもともと民放各局や広告代理店の出資を受けていますが、テレビ番組の見逃し配信サービスを大きくすることができず、同様の出資を受けているTVerに持っていかれる形となりましたので、この提携によって従来やりたくてもできなかったことを改めて実現できるチャンスを得たとも言えます。


GYAOに限らずABEMAもそうなんですが、民放テレビと無料動画配信の違いとは、ユーザーごとに異なったCMを配信できることにあります。そのためには、ユーザーのことをもっと知らなければなりません。TVerにとっては、ヤフーやLINEの持つユーザー数と、さまざまなサービスから得られるデータは魅力的に映るかと思います。


当ブログはいちおうスポーツをテーマにしていますので、広告媒体としてのスポーツが持つ可能性を今後も追求してほしいところです。TVerは全国的なサービスであり、ローカルが押しつぶされてしまうのでは…という懸念もありましたが、逆にローカル発のコンテンツを見てもらえる機会を生み出しています。


先日の高校サッカーのように地域に密着したスポーツを配信することもできるわけです。4月からはJリーグの番組も各地域で始まりますが、これらもTVerで見られることを期待しています。


ローカルのコンテンツを地元の人以外にも見てもらい、その広告料が地方局にも還元される仕組みを構築することが生き残るためには欠かせません。無料放送・配信のニーズはまだまだ高く、そう簡単には終わらないはずです。

…という記事を前日に用意していたのですが、ここにきてZHD・ヤフー・LINEの3社が合併する方針を発表しました。これによってどうなるかは正直言ってさっぱり分かりません。カルチャーが異なる両社が一体化するのは簡単なことではありませんが、そのくらい思い切ったことをやらないと進まないってことなんでしょう。


メディアから指摘されているのは、LINEが起こした個人情報保護の問題がいまだに引きずっているということです。一部の情報が海外サーバーに置かれていた問題は、ヤフー側も当てがはずれたといったところでしょうか。まぁ、いろいろ大変ですね。

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