印クリケットに一部無料化の動き。英ではDAZNが権利獲得。

1試合あたりの放映権料ではNFLに次ぐと言われる、クリケットのIPL(インディアン・プレミアリーグ)。今季からは放映権が分割され、テレビはディズニー・スター、ネットはViacom18が保有することとなりましたが、両社ともに一部の試合を無料で中継する可能性が出てきました。


最初に計画が明らかになったのはViacom18で、2/17に報じられています。競合となるディズニー・スターへのけん制という意味が大きいわけですが、インドはいくら人口が多いと言えども、経済面ではまだまだであり、顧客に対して多額の課金を行うのは難しい状況です。放映権料をすべて回収しようとは最初から考えてないのでしょう。

ディズニー・スターもこれに対抗する形で、3/6に一部の試合を無料で放送すると報じられています。今回、ネットの権利を失ったため多数の解約者が出ていることが明らかになっており、ディズニーが人員削減を行う理由のひとつともされています。テレビvs.ネットの争いはレッドオーシャンと化しています。

話は変わって、イギリスではIPLの放映権が昨年までのSky Sportsから移動。新たにDAZNが5年契約を結び、また民間放送のITVにサブライセンスを出しています。今シーズンの全74試合のうち、ITVが16試合を無料で放送し、残る58試合をDAZNが配信するとのことです。


本国イギリスで攻めあぐねているDAZNにとっては、ボクシングに続く有力なコンテンツを得たことになりますが、今後はイギリス国内のクリケットのコンテンツも狙っていくことになるのでしょうか。

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