パデル界の対立に和解の兆し。しかしその先には。

ラケットスポーツのパデルでは、プレミアパデルとWTPという2つのプロツアーが対立していますが、その両者が「可能なコラボレーション」を模索するために交渉のテーブルについたことを明らかにしています。今後1年間をかけて、何かしらの結論が出される予定です。


プレミアパデルはPSGのオーナーでもおなじみ、カタール投資庁がバックについており、かたやWTPはスペインのビール会社・Dammがサポートしているのですが、資金力でいえばどちらが優勢かは明らかに見えます。あとは政治的な駆け引きですよね。

こうなった背景には当然危機感があり、国際テニス連盟(ITF)がパデル部門を創設する計画を打ち出したことは以前にもお伝えしました。パデル側も将来的にはオリンピックに採用されることを目標にしていますが、そのためには国際的な統括団体をひとつに絞る必要があります。


テニスの中の1種目になることが近道なのかもしれませんが、さすがにそれはパデル側もテニス側も受け入れられず、この計画は白紙に戻っていますが、いつ再燃するか分かりません。

そして、同様に人気を高めているピックルボールとの競争があげられます。ピックルボールにおいてもPPAとMLPという2つのプロツアーが対立する構造がありましたが、昨年両者は和解し、PPAが個人戦、MLPが団体戦のツアーを仕切る形となっています。将来的には合併も考えられるでしょう。

いまは、パデルとピックルボールがそれぞれ準決勝を戦っているようなイメージでしょうか。そのあと、両者による決勝戦が開催される…と。それを横から見守っているテニス。傍目から見ていると面白いですが、内部の人たちは大変でしょうね。やはり選手たちがどう思っているかを大切にしてほしいところです。

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