ツアー・オブ・ジャパン、スポーツブルでライブ配信

ジロ・デ・イタリアは最終週に突入しているが、日本では唯一のクラス1に認定されているステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)が開催中。このレースをスポーツ専門サイト「スポーツブル」が無料でライブ配信している。

実際に動画(ライブではなくアーカイブですが)を視聴してみたところ、バイクカメラ2台と固定カメラを使用していて、なかなかのクオリティだと感じた。去年からジャパンカップもJSPORTSオンデマンドにて無料ライブ配信されているけど、日本の中継技術もだんだん向上しているように感じる。技術よりも予算の影響かもしれないけど。

いわゆるラインレースだと、地上からの電波を中継するのにヘリコプターなどが必要になってくるけど、1周10km程度の周回コースであればそこまで予算をかけなくても、バイクカメラの映像を中継局へ送ることができるとわかった。おそらく携帯電話の電波を使っているのかな？だとすれば、スマホアプリで観る動画としては充分な通信速度が得られると思われる。フルHD画質まで求めるのはぎりぎりかもしれない。

【追記】

1080pまで対応できているようです。

通信技術の進化すごい。

モータースポーツのような常設サーキットであれば、あらかじめ放送用の設備を用意してあるので、例えば1周6km近い鈴鹿でも何の問題もなく中継できるわけだけど、1周10km以上の、しかも常設ではないサーキットでもそれなりの中継ができる(しかもローコストで)というのは実によい進歩だと思う。

DAZNの参入で海外レースの配信数が一気に増えたので、一部の放映権を奪われたJSPORTS側には、国内レースの充実をはかってくれるとありがたい。すでにJプロツアーのダイジェストの放送を行っているが、ライブ配信となるとまだまだ壁があるのかもしれない。それを突破するのに必要なのは技術なのか、予算なのか、はたまた放送枠の確保なのか。

ところで、スポーツブルはKDDIからの出資を受けている。また、JSPORTSもKDDIの子会社であるJ:COMが出資している。このあたりの関係から、KDDIさんが通信面で何らかのアシストをしてくれるとありがたいな…と思ったりする。(完全に妄想です)

さて、最近威勢のいいスポーツブルってそもそもなに？という興味もあるので、その件はまた近いうちに。去年は「レッドブル・ホーリーライド」のライブ配信をやっていたけど、レッドブルと直接関係があるわけではなさそうです。