DAZN CEOが来日 & 来季J3放送はどうなる?

昨日行われた、JリーグとDAZNの新たな放映権契約の発表記者会見ですが、DAZNのCEO・Shay Segev氏が出席していたと教えてもらいました。来日していたのですね。


Segev氏が来日するのはもちろん初めてですが、前CEOが来日したのはDAZNがJリーグの配信を開始した2017年までさかのぼるものと思われます。その際には配信障害を起こして、日本スタイルの頭を下げた謝罪会見をする羽目になったわけですが。


※2018年にも来日していたとのことで、この記述は削除します。

日本のDAZNとJリーグの間にはすきま風が吹いていたようにも感じられ、契約満了を待たずに日本市場から撤退する可能性すら考えられました。そこまで行かずとも、DAZNの主要市場から日本が外されるのでは…という懸念は常にあります。


しかし、最近ではF1との契約更新を果たしましたし、パ・リーグ(PLM社)とも契約延長。そして、今回のSegev氏の来日によって、まだ主要市場のひとつであることをメッセージとして発した形になります。


もちろん、DAZN Japanはそれに応える必要があります。2年連続の値上げ断行によって、当然それなりのダメージを負うことにもなりますが、グローバルで進めている黒字化への道筋をつけなければなりません。


さて、昨日の発表では来年からJ3の権利が契約対象外となることが明らかになっています。DAZNがJ3を切り捨てたのか。それともJ3がDAZNから解放されたのか。真相は分かりませんが、J3は地上波を含むさまざまなメディアでの露出アップを模索することになります。

映像製作は従来からJリーグ側が行っているため、予算が縮小される可能性はあるものの、基本的に大きな変化はないはずです。なので、手を上げるメディアがあれば、公式映像を受けるだけで中継することができます。


野々村チェアマンによると、引き続き全試合を観られる環境を整えるとのこと。地元のテレビ局での放送を増やしつつ、残る試合についてはDAZN以外の配信プラットフォームに権利を売るのか、もしくは自らのYouTubeで配信するといった手段をとるかもしれません。先日DAZNと提携したDMM TVあたりも候補にあがりそうです。


チェアマンは「地域での地上波など」という表現を使っています。「など」が付くということは、地上波に限らずローカルのCATV局での放送も視野に入れているのでしょうか。


従来のDAZNとの放映権契約は「日本国内におけるインターネット・モバイル配信、IPTVサービス、有料サテライト放送、CATVなど」となっていました。これを読む限り、地上波の無料放送は範囲外と言えますが、CATVは含まれています。


それでは「CATVで無料放送」する場合はどうでしょう。正直なところ曖昧です。でも、今回の変更で明確にJ3は外れ、CATVでも自由に放送できるわけですね。CATVと契約していなくても、無料チャンネルは視聴できる場合もありますので、このあたりをターゲットにするのはひとつの戦略ではないかと考えられます。

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