武尊選手、ABEMAと1試合1億円契約。
昨年6月の「THE MATCH」で那須川天心選手との世紀の決戦に敗れた後、休養に入っていた武尊選手の復帰戦が発表。ABEMAとの専属契約を結んだことが明らかにされました。1試合につき1億円が最低保証として支払われ、PPVの売れ行きに応じて追加のインセンティブも用意されています。
復帰戦は6/24にパリで開催される「Impact in Paris」というイベントで、試合開始時間は日本の夜に調整されるとのことです。
夢のある話ではあります。ボクシングでも、海外ならばそれ以上の報酬をとれる選手はたくさんいますが、日本人で1億円を稼げる選手は数えるほどしかいません。
ただ、それと同時にやはりPPVのビジネスモデルが最適解なのか…とも思ってしまいます。かつてDAZNはPPVに異を唱え、サブスクで成り立つモデルの構築に動きましたが失敗。経営陣も変わり、DAZNもPPVに回帰しています。
選手あっての興行であり、ケガや病気で中止になるリスクは常にあります。最近でも井上尚弥vs.フルトン戦が7月に延期されました。フルトン陣営が延期を受け入れてくれたのは実にありがたい話で、普通ならば話が飛んでいて全然おかしくありません。
来週王座統一戦を行う予定だった寺地拳四朗選手の試合は、相手の病気により急遽対戦相手が変更となっています。これは同じ興行で那須川天心選手のデビュー戦が行われることもあり、あまり大きな問題になっていません。これもまた人気商売のひとつの側面です。
スター選手が稼ぐことにまったく異論はなく、ファンも素晴らしいカードには惜しみなくお金を払うことでしょう。その基盤が固まったら、次は裾野を広げることです。PPV、サブスク、そして無料放送をミックスさせて、お金を循環させるモデルを構築することで、次代のスターがまた育っていきます。
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2023.04.03 21:27
2023.04.03 00:53