NHKの国際放送は受信料が必要なのか。

先日書いたGoogle TVの記事はスポーツと関係ない方向で反響があったので、追記しておきます。引き続き、スポーツに関する記事もなるべく毎日更新しますので…

とくに反響があったのが「NHKの国際放送」のところでした。NHKは将来的にパソコンやスマホなども受信機とみなして、受信料を徴収するのではないか…という話があります。その是非はともかくとして、いま現に国際放送がストリーミングで視聴できるわけですから、自分も対象になるのではないか?という文脈のようですね。


まぁ、これまで問題になってないのですから、今後も国際放送については論点にならないかと思いますが、この場を借りてNHKの国際放送について簡単に説明しておきます。筆者は別にNHKの回し者ではありませんし、受信料は払ってますのであしからず。

国際放送は放送法20条で定められたNHKの業務に含まれており、65条では総務大臣がNHKに対して国際放送を行うことを要請できるとあります。また、67条では国際放送に要する費用は国の負担とすることが定められており、これに基づいて交付金が支払われています。


ですから、国際放送は受信料とは別枠で運営されており、受信契約とは関係なく視聴できるものと解釈するのが妥当でしょう。

国際放送には「外国人向け」と「海外在住の日本人向け」があります。また、テレビとラジオがありますが、テレビに絞ってお話しすると前者は「NHK WORLD JAPAN」で英語による放送・配信。基本的に無料で視聴できます。後者は「NHKワールドプレミアム」で日本語による放送。国や地域によりますが、衛星放送やCATVを通じて有料で放送されていることが多いです。


「NHK WORLD JAPAN」はWebサイトやYouTubeでも配信されていますし、アプリをダウンロードすればAmazon Fire TVなどでも視聴することができます。Google TV向けのアプリは提供されていませんが、YouTubeを通じて視聴できます。

さて、「民放」という謎の誤訳をされた例の800チャンネルにNHKは入っているかという話なのですが、こちらで調査した限りでは入っていなさそうです。Google TVが直接提供するチャンネルのほか、tubi・Pluto TV・Plex・Haystack Newsのチャンネルリストも確認しましたが、NHK WORLD JAPANの文字を見つけることはできませんでした。


とは言え、これはGoogle TVのメニュー画面からリンクが張られていないというだけの話であり、前述の通りYouTubeを通じて視聴できることには変わりません。Google TVの発表は、すでに観られるものを一か所に集めてメニュー化したというものです。簡単なことではありますが、Googleがそれをやること自体に大きな価値があるというわけです。

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