NBAサンズ、Bally Sportsから離脱し、地元地上波で中継へ。

NBAのフェニックス・サンズと、WNBAのフェニックス・マーキュリーは、Bally Sportsと結んでいるローカル放映権の契約を今季限りで終了し、来季からはグレイテレビジョンと契約したと発表しました。


グレイテレビジョンは全米で100局以上のローカル局を保有しており、その中からアリゾナ州で放送しているKTVK・KPHO・KPHEの3局で試合が放送されます。地上波で無料放送となります。

Bally Sportsの破産発表後、離脱の動きはこれが初めてとなります。有料放送局から無料放送局に移動したという面でも大きな出来事となりました。


これに対し、Bally Sportsを所有するDiamond Sports Groupは、破綻手続きの最中に一方的に契約を破棄されたことを非難しています。

また、ストリーミングではKisweという会社との契約を発表しています。Kisweはスポーツ中継に特化した機能が特徴のサービスということです。

これまで、Bally Sports破綻の問題は主にMLBについて語られてきましたが、これはシーズン開幕からまもなく、今季の放映権料について未払いのチームが発生していることからであり、NBAやNHLについては今後クローズアップされていきます。


NBAのアダム・シルバーコミッショナーは、メディアからのインタビューで、いまはRSN(Regional Sports Network)との関係を再考すべき時であると発言しています。


MLBが先にクローズアップされたことで、アメリカにおける野球の人気低下と絡める論調も出ていますが、話はそんな狭い話ではありません。いわゆるアンチ野球派の人がそう言っているのでしょう。実際にはRSNというビジネスモデルそのものが問われているわけで、日本においてもローカルのスポーツ中継をどうすべきかという点でよく注視せねばいけません。

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