エールディビジの次期放映権、4社連合が落札か。

サッカーのエールディビジ(オランダリーグ)の国内放映権について、2024-25シーズン以降の入札が始まっています。次期契約は10年間となる予定です。


現在の権利者であるESPNに加えて、オランダ国内の放送・通信会社4社(T-Mobile・Delta・VodafoneZiggo・KPN)が連合で参戦。ESPNは年間1.5億ユーロ、対して4社連合は2億ユーロを提示しているとされ、現時点では4社連合がリードしています。Appleが関心を示しているとの報道もありましたが、どうやら参加していないようですね。

現在の放映権料は年間8,000万ユーロ(約120億円)と推定されています。Jリーグよりも少ないのか…という驚きがあります。Jリーグは2部も含むという違いはありますが、欧州でも5大リーグとそれ以外では大きな格差があります。


4社連合側はアメリカの会社よりも国内の会社が権利を持つべきだという考えがあるようです。また、ESPNは他のチャンネルとのセットでエールディビジを提供しており、リーチを広げるためにはよりアクセスしやすく、より手頃で観られる環境を提供すべきと主張しているそうで、これは遠く海を隔てた日本のサッカーファンにも刺さる意見かも。


とは言っても、放映権料は上がり、料金は下がるとなると、相当な新規ファンを獲得しないと採算がとれないわけです。確かに、これらの会社はすでにESPNを通じてエールディビジの試合を中継していますので、いわば卸業者を省くことによるコスト削減は見込めるでしょうが、それだけでは到底足りません。スローガンだけではなく、具体的な施策が求められます。

話は変わって、国外向けの放映権はIMGが代理店を務めており、2024-25シーズンまで権利を有しています。日本ではhuluが権利を獲得しています。


IMGの資料によると、毎節4試合の国際映像を提供するとなっており、全試合ではないんだ…と思ってしまいます。5大リーグではなく、一部のクラブに注目が集まる現状ではそうならざるを得ないところに苦しさがあります。

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