【速報】EFL、Skyとの新契約を承認。試合数4倍に。

EFLは、2~4部の全72クラブを招集した会議を開催。Sky Sportsと2024-25シーズン以降の放映権契約を結ぶことを承認しました。


  • 2024-25~28-29シーズンの5年契約
  • 総額9.35億ポンド (約1,590億円)
  • シーズン1,059試合の放送を保証
    • チャンピオンシップ: 328
    • リーグ1: 248
    • リーグ2: 248
    • プレーオフ: 15
    • カラバオカップ: 93 (全試合)
    • EFLトロフィー: 127 (全試合)
  • 3pm blackoutルールは維持される
  • iFollowは終了へ

【追記 5/6 15:00】

iFollowについて説明が不正確だったので補足します。

終了予定となっているのは、イギリス国内における映像配信が対象です。音声配信および、国外向けの映像配信については引き続き残るとのことです。

現在は年1.2億ポンド程度とされる放映権料は約50%増加しました。ただ、当初の報道では年2億ポンドと言われていましたが、それには及ばない水準です。


中継される試合数は243→1059と4倍以上に増加します。現在は週末の試合はチャンピオンシップが2~3試合の放送ですが、新契約では5試合の放送となります。また、リーグ1・2は平日や代表戦期間などプレミアが開催されない時に放送されてきましたが、今後はこちらも毎節5試合放送されます。


カラバオカップの全試合放送は、プレミアリーグのクラブにとっても朗報といえるでしょう。この契約はイギリス国内のものですが、Skyが製作する映像は国際映像にもなりますので、国外のファンにとっても中継の増加が期待できます。

今回の入札では、EFLが主催する全1,891試合を対象とし、土曜午後3時キックオフの試合を放送しない「3pm blackout」ルールを撤廃する可能性を示していました。Skyのほか、DAZN、BT Sport(7月からTNT Sports)、Viaplayが関心を示し、Appleの名前もあがっていました。


とくにDAZNは全試合中継を提案するなど積極的だったとされますが、結果としてSkyが権利を維持。試合数は大幅に増えたものの、全試合とはなりませんでした。そして、3pm blackoutも継続することに。全試合中継は魅力的なものの、観客動員の低下も懸念されます。また、3pm blackoutはイギリスのフットボール文化を支えるルールでもあり、そう簡単に撤廃できるものでもなさそうです。

DAZNの敗因についてはよく分かっていません。先日のJリーグとの契約見直しではレベニューシェアを含めた金額を公表していましたが、似たような内容を提示していたのかも…と想像します。となると、EFLにも相応な努力が求められることになり、副作用が大きかったのかもしれません。あくまで妄想ですが。


イギリス国内の放映権が決着したことで、次は国外に移ります。DAZNはグローバル規模でさまざまな国向けのパッケージに入札していると考えられます。これらの結果はまた今後発表されていきますので、随時取り上げられればと思います。

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2コメント

  • 1000 / 1000

  • flower_highway

    2023.05.06 23:43

    おはようございます。もともとは下部リーグを保護する目的で作られた3pm blackoutですが、サッカーが世界的なビジネスとなったいま、EFLのほうが廃止を模索し、プレミアのほうが反対しているという構図が面白いです。
  • てんてこまい

    2023.05.06 01:14

    「3pm blackoutはイギリスのフットボール文化を支えるルール」というのが、興味深いですね。日本にはなさそうなルール?習慣なので。そういった文化の違いも、放送権などに影響する、というのが実に面白いです!