経営破綻のBally Sports、初の放映権喪失。パドレスに不払い。

経営破綻した米Bally Sportsの運営会社であるDiamond Sports Group(DSG)は、5/30が期限だったサンディエゴ・パドレスへの放映権料の支払いを行わなかったとのこと。これにより、Bally Sportsの放映権は解除され、いったんMLB預かりとなります。


パドレスとBally Sportsは、2013年から20年・総額12億ドルの契約を結んでいましたが、半分にあたる10年ちょっとで終了となりました。

破綻が報じられてからも、Bally Sportsはあの手この手でなんとか放映権契約を維持してきました。パドレスに対しては今シーズン開幕直前に1回目の支払いが行われましたが、2回目については見送りとなりました。このように契約解除が明らかになったのは初となります。


Bally Sportsは昨年自らのストリーミングサービス「Bally Sports+」を立ち上げましたが、球団によってはテレビの権利のみで、ストリーミングの権利は持っていないところも。パドレスについてはどうやら持っていなかったようです。Bally Sports側としてはストリーミングの権利も要求していたようですが、交渉に進展はみられず。採算性の低いものから切り捨てていく方向に転じたものとみられます。

放送局であるBally Sports San Diegoにはパドレス自身も20%の出資をしており、映像制作のクルーは球団が雇用していたとのこと。そのため、契約解除後も映像については問題なく提供できるそうです。5/31からはMLB.TVでのストリーミングが開始され、ローカル向けのブラックアウトが解除に。また、衛星放送やCATVなどにも新たなチャンネルが開設されるとのことです。


これが蟻の一穴となるのでしょうか。今後、MLBの他球団、そしてNBAやNHLにも波及していくことが考えられます。

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