なでしこメンバー発表も、女子W杯の放映権決まらず。

FIFA女子ワールドカップに挑むなでしこジャパンのメンバーが発表されましたが、日本における放映権についてはいまだ進展がありません。

記者会見に同席したJFA田嶋会長によると、FIFAとテレビ局の交渉の問題であり、協会としてはとくに関与していないとのこと。同様にまだ決定していない欧州各国についても同じ状況だそうです。


最悪どこにも決まらなかった場合には「FIFA+」で配信されることになりそうですが、日本語コメンタリーは入らないでしょう。個人的にはここまで来たらぎりぎりまで粘ったほうがいいようにも思いますが、事前の盛り上がりに欠けることは否めません。


※記者会見の動画の41分頃からをご参照ください。

ジャーナリストの後藤健夫氏は、この問題に関してJ SPORTSとサッカー批評Webに記事を書いています。どちらもこれまでの流れをきちんと押さえたものであり、とくに付け足す情報はないかと思います。また、後藤氏にもFIFAからメールが来ていたとのこと。FIFAによるジャーナリストへの「工作活動」はいまのところ効果を発揮できていません。

FIFAは今回の女子ワールドカップの出場選手に、最低保証として3万ドル(約420万円)の出場給を支払うと発表しています。賞金も大幅に増額され、男女平等の形に近づいていきますが、問題はその財源です。


普段の経済活動においてはどうしても人気の差があるのは仕方ないですし、そこまで平等にしろという意見はほとんどないかと思います。今回の問題はあくまで代表活動に関するもので、移動手段や宿泊先などの待遇を含め、なるべく男女平等に近づけたほうがよいのが理想ではあります。


とは言っても、ない袖は振れないわけですから、男子のほうで高騰し続けた放映権料を抑える形でやりくりしていくしかないでしょう。いまは闘争の真っ最中といったところでしょうか。

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