FA杯の代理店選定が難航。プレミアとの共同販売も?

FAカップ(およびコミュニティシールド)の放映権について、現在進められている2024-25シーズン以降の代理店選定が難航しているとのこと。

現在の代理店はPitch InternationalとIMGの2社で、Pitch社は西欧とMENA(中東・北アフリカ)を担当、IMGはそれ以外の地域を担当しています。2024-25シーズン以降について今年入札が行われ、Pitch社は引き続き同じエリアを担当する見込みですが、IMGは北中米のみとなり、他のエリアについてはinfrontが落札したようです。

しかしFAとinfrontとの契約が進まず、期限である60日が経過。FA側は再入札の実施を決定したとのこと。infront側は当然ながら反発しており、法的措置を示唆しています。

この裏でプレミアリーグが糸を引いているとの報道も。プレミアはFAと共同でイギリス国外の放映権を販売する枠組みを作ることを提案しているようです。もしこれが実現した場合、プレミアは代理店に頼っていないので、infrontと契約する必要はありませんし、将来的にはPitchやIMGも外される方向に進むそうです。

また、プレミアの次期サイクルは2025-26シーズンからなので1年のずれがあり、その調整も必要となってきます。

日本における放映権は現在DAZNとSPOTV NOWが持っており、23-24シーズンまでは継続するものと考えられます。今年に入ってSPOTVが新たに参入してきたことを踏まえると、もともとDAZNの独占ではなかったのでしょう。

24-25シーズン以降の代理店がどうなるか、またしばらく時間がかかりそうです。決まるまでは交渉も進みませんので、また続報を待ちたいと思います。