U-NEXT、ラ・リーガ効果を13~14万人と予想。

U-NEXTの持株会社であるUSEN-NEXT HOLDINGSが発表した第3四半期決算によると、2023年度の業績予想について、売上高・営業利益ともに上方修正しています。


U-NEXTが該当するコンテンツ配信事業では、Paraviとの統合効果などで売上高を大幅に上方修正しましたが、営業利益では円安などのコスト増により下方修正となっています。それでも67億円の黒字予想ですから立派なものでしょう。

U-NEXTの強みはやはり黒字であること。赤字覚悟で大型の投資を行う他社を横目に見つつ、他社が抱えきれなかったコンテンツを丹念に拾っています。ただし、統合したParaviはまだ赤字とのことで、今後どのように収益化するかが問われます。


また、グループ全体では有線放送から派生した店舗支援などのB2Bサービスが利益をあげています。我々一般消費者からはなかなか見えにくいですが、こうした事業が会社の基盤を支えているわけです。

機関投資家向けに開催された決算説明会では、来シーズンから5年契約を結んだラ・リーガに関する質問も出ました(以下動画の48:30ごろ)。


馬淵CFOの回答によると、放映権料については当然ながら非開示なのですが、ラ・リーガの日本国内のコアファンは35万人程度いると見込んでおり、ブレイクイーブン(損益分岐点)は13~14万人であるというヒントが提示されました。

今回はDAZNと共同での放映権購入ということで、DAZNからU-NEXTに移行する人もある程度いるかとは思いますが、多くはWOWOWからの移行になるものと考えられます。


今回の第3四半期の決算では、U-NEXTの会員数は303.2万人(Paraviは含まず)、売上は204.6億円と発表されており、一人当たり約6,750円(月2,250円)という計算です。ラ・リーガ獲得により期待される売上は、13万×6,750×4=35.1億円となりますが、オフシーズンに解約している人も多いでしょうから、実際にはもう少し下回ると思われます。それでも30億程度ですかね。


そのうち何割が放映権料に相当するのかは分かりませんが、1/3と仮定しても約10億円。DAZNも同条件であれば合わせて約20億円となります。プレミアの放映権料は3年で8,000万ドルと推定されており、1年だと約35億円。そこまでは届かないにしろ、だいぶ頑張った感はありますし、それゆえに1社独占は難しかったとも言えます。


以上、すべて妄想でお届けしました。


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