入札不調のタイリーグ、放映権をクラブ個別販売に移行。

次期放映権の入札が不調に終わり、開幕まで1か月となった現在でもまだ放送局が決定していないタイリーグ1部について、放映権を各クラブが販売する体制に移行することが決まったとのこと。


映像は引き続きリーグ側が製作し、各クラブは主催試合の権利を販売することも、また自らのWebサイトなどで配信することも可能になります。ただし、引き続き全試合を放送・配信する会社を探すとのことです。

クラブによる個別販売となると、懸念されるのはクラブ間の格差が広がること。とくに大都市のクラブが有利になっていきます。かつて日本では巨人戦がほぼ全試合ゴールデンタイムで中継されていましたが、あんな感じになってもおかしくないのですね。


今回のタイリーグでは、1部リーグ所属の16クラブが共同で管理会社を設立し、収益もこの会社にプールするとのことですが、もちろんインセンティブも与える必要がありますから、どのように分配していくかが焦点となります。

全試合の放映権を一括販売することで高い収益を得るモデルは現在当たり前となっていますが、放映権料が限界近くまで引き上げられ、放送局も、そしてファンの負担も重くなっている中ではこのような巻き戻しの動きが出てくるのは当然とも言えるでしょう。


Jリーグも今季からJ3の権利をDAZNから切り離す決定をしていますが、購入する側も需要が少ない試合までセットで購入するほどの余裕はないし、逆にクラブ側からするともっと地元のファンにとって見やすい形にしたい希望があります。拡大一辺倒の時代は終わり、さまざまな知恵を出し合う時代に移行すべきなのでしょう。


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