ディズニー、インドからの撤退検討。クリケット喪失が引き金。

ディズニーは、インドで保有するテレビ局「スター・インディア」と、ストリーミングサービスの「Disney+ Hotstar」について「戦略的選択肢」を検討していると報じられました。売却も選択肢のひとつとしてあげられているとのことです。


FOX買収によってディズニー傘下となったスター・インディアですが、ここのところディズニーはコスト削減を進めています。人口10億人を超え、成長市場と期待されているインドもまた聖域ではありません。

昨年行われた、クリケットのIPL(インディアン・プレミアリーグ)の放映権入札において、ディズニーはテレビの権利こそ維持したものの、ストリーミングの権利を失いました。これにともない、Disney+ Hotstarの会員数は減少。昨年10月の6,130万人から、今年4月は5,290万人に。半年で800万人以上を失いました。これもディズニー不振の理由のひとつと受け止められています。

話は変わりますが、以下の記事の書き出しが面白かったので紹介します。

Disney’s media business in India has gone from cricket to crickets


cricketにはクリケットのほかに「コオロギ」という意味があり、また複数形のcricketsには、(コオロギの声しか聞こえないほどの)沈黙という意味があるそうです。


よって、この一文は「ディズニーのインドにおけるメディア事業は、クリケット(の熱狂)から沈黙へと転じた」といった感じに訳すのがよさそうです。

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