サッカー主要リーグ・カップの放映権まとめ

当ブログも開設から4年が経過し、記事数もだいぶ増えてきました。過去の記事についてはアップデートが必要なものも出てきています。そこで、最新の状況をまとめるページを作成しました。

基本的には日本国内の放映権についてまとめていますが、欧州5大リーグについては現地の情報も入れています。


【更新情報】

  • 2024/5/11: 久しぶりにいろいろ更新
  • 2023/8/15: オランダ・エールディヴィジは今季配信なし。サウジアラビアを追加
  • 2023/7/20: ラ・リーガはDAZNとU-NEXTで配信
  • 2023/5/20: Jリーグの契約内容見直し、WOWOWがラ・リーガの中継終了
  • 2023/2/28: SPOTV NOWがFAカップの配信を発表しました。
  • 2023/2/10: SPOTV NOWがセリエA、ABEMAがブンデスリーガの配信を発表しました。
  • 2023/1/22: 本ページを公開しました。

日本

Jリーグ

日本国内

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2017~2028年(12年) 2023~2033年(11年)
    • 当初は10年契約だったが、コロナ禍によるダメージを考慮して2020年に延長された。
    • 2023年3月、再度契約の見直しが行われ、2023年から新たな11年契約が結ばれた。
  • 放映権料: 総額2,239億円 最大2,395億円
    • 当初は2,100億円だったが、延長により2,239億円に。DAZN加入数が一定の水準に達すれば、超過分はJリーグとシェアする条項が含まれる。
    • 1~3年目は160億円、4年目は185億円程度が支払われる契約だったとされる。4年間で665億円が支払われたと仮定すれば、残り8年間で1,574億円、1年あたり196億円程度となる。
    • 新しい契約ではレベニューシェアを含めた最大の金額が公表されたため、実際に支払われる金額は下回る可能性が高く、逆に上回る可能性はない。
  • 備考
    • 有料放送・インターネット配信が対象。無料放送は含まれないため、NHKやローカル局での放送は所定の放映権料を支払えば可能である。
    • 新しい契約ではJ3が対象から外された。
      • J3の試合を放送するケーブルテレビ局が現れた。→中海テレビ(鳥取)、CCN(岐阜)
      • 2024年からLeminoでJ3の一部試合が無料配信に。
      • 2024年から「DAZN Freemium」が始まり、一部試合が無料配信に。また、ABEMAとの提携によりABEMAでも一部試合が無料配信に。

https://www.sportmediarights.tokyo/posts/42441372/

海外

  • 代理店: 電通
  • 契約期間: 2020~2022年(3年)
  • 備考: 中国を除く

天皇杯

  • 権利者: NHK、スカパー

YBCルヴァンカップ

  • 権利者: フジテレビ、スカパー
    • 2024年からLeminoでディレイ配信が始まった。


AFC主催大会

ワールドカップ予選(3次以降)・アジアカップetc.

日本国内

  • 権利者: DAZN
    • 一部試合を地上波にサブライセンス。主にテレビ朝日だが、2024年の五輪最終予選はNHKでも放送。
  • 代理店: 電通
  • 契約期間: 2021~2028年(8年)
  • 備考
    • AFCの代理店は中東を除いてFMA(Football Marketing Asia)が担当しているが、日本での交渉が難航したことからAFCは日本向けの放映権を分離し、電通と契約した。

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)

日本国内

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2021~2028年(8年)
    • シーズンが秋春制に移行したため、実質は2028-29シーズンまでと推定される


UEFA主催大会

UEFAチャンピオンズリーグ・ヨーロッパリーグ

日本国内

  • 権利者: WOWOW
  • 代理店: TEAM Marketing
  • 契約期間: 2021-22~23-24シーズン (3年)
    • 2024-25シーズンから新たに3年契約を結ぶ。カンファレンスリーグも追加された。

EURO2024

日本国内

  • 権利者: 未定
  • 備考
    • 前回大会はWOWOW

ワールドカップ予選・EURO予選・ネーションズリーグ

日本国内

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2022-23~27-28シーズン (6年)


イングランド

プレミアリーグ

イギリス

  • 権利者: Sky Sports、TNT Sports(旧BT Sport)、Amazon
  • 契約期間: 2022-23~24-25シーズン (3年)
  • 放映権料: 総額51億ポンド(年17億ポンド)
  • 備考
    • 全380試合中、生中継されるのは200試合。(Sky128、BT52、Amazon20)
    • ハイライトの放映権はBBC
  • 2025-26シーズン以降の放映権について

日本

  • 権利者: Eclat Media Group (SPOTV NOW)
  • 契約期間: 2022-23~24-25シーズン (3年)
  • 放映権料: 推定8,000万ドル
  • 備考
    • ABEMAに毎節3試合をサブライセンス
    • 2025-26シーズン以降について、U-NEXTが落札したとの報道あり

FAカップ・コミュニティシールド

日本

  • 権利者: DAZN
    • 2023年3月からSPOTV NOWでも配信。非独占だったと考えられる。
  • 代理店: IMG
  • 契約期間: 2020-21~23-24シーズン (4年)
  • 2024-25シーズン以降について、U-NEXTが落札したとの報道あり

EFL・カラバオカップ

日本

  • 権利者: DAZN
  • 代理店: Pitch International
  • 契約期間: 2022-23~23-24シーズン (2年) ※推定
  • 備考
    • 国際映像があるのは一部の試合に限られる。詳細はEFLのサイトを参照のこと。


スペイン

ラ・リーガ

スペイン

  • 権利者: Movistar+、DAZN
  • 契約期間: 2022-23~26-27シーズン (5年)
  • 放映権料: 総額49.5億ユーロ(年9.9億ユーロ)
  • 備考
    • Movistar+が205試合、DAZNが175試合の権利を保有。DAZNからMovistar+にサブライセンスが出されており、Movistar+では全試合が視聴可能。

日本

  • 権利者: DAZN、U-NEXT
  • 代理店: Mediapro
  • 契約期間: 2023-24~27-28シーズン (5年)
    • DAZNとU-NEXTの2社が2023-24シーズン以降の契約を結んだ。ラ・リーガ側の表現では"co-exclusive"(共同独占)となっている。
    • WOWOWは2022-23シーズン限りでラ・リーガ中継を終了すると発表。DAZNとのサブライセンス交渉が決裂したことを理由にあげている。

コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)

日本

  • 権利者: U-NEXT
  • 契約期間: 2023-24シーズンから3年と推定
  • 備考
    • 2021-22シーズンまでDAZNが保有していたが契約切れ。
    • 2022-23シーズンの準決勝からWOWOWが放送を開始した。
    • 2023-24シーズンからU-NEXTが配信すると発表。スーパーカップ(スーペル・コパ)も配信。


イタリア

セリエA

イタリア

  • 権利者: DAZN、Sky
  • 契約期間: 2021-22~23-24シーズン (3年)
  • 放映権料: 年9.7億ユーロ
    • 新契約では5年総額45億ユーロ(年9億)と微減
  • 備考
    • DAZNは全試合(毎節7試合独占)、Skyは毎節3試合

日本

  • 権利者: DAZN
  • 代理店: Infront
  • 契約期間: 2021-22~23-24シーズン (3年) ※推定
  • 2023年2月からSPOTV NOWでも配信。もともとDAZNの独占契約ではなく、以前のサイクルでもスカパーやフジテレビNEXTが一部の権利を保有していた。
  • 奇数節はDAZN、偶数節はSPOTV NOWに独占配信カードが設定されるとの説あり。

コッパ・イタリア

日本

  • 権利者: DAZN


ドイツ

ブンデスリーガ

ドイツ

  • 権利者: Sky、DAZN
  • 契約期間: 2021-22~24-25シーズン(4年)
  • 放映権料: 総額44億ユーロ(年11億ユーロ)
  • 備考
    • Skyが200試合、DAZNが106試合の権利を保有

日本

  • 権利者: スカパー
  • 契約期間: 2020-21~24-25シーズン (5年)
  • 2023年2月より、ABEMAでも毎節3試合を配信。無料の試合あり。スカパーからのサブライセンス。

DFBポカール

日本

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2022-23~25-26シーズン (4年) ※推定


フランス

リーグ・アン

フランス

  • 権利者: Amazon、Canal+
  • 契約期間: 2020-21~23-24シーズン (4年)
  • 放映権料: 年5.8億ユーロ
  • 備考
    • Amazonが80%、beIN Sportsが20%の権利を保有。beINはCanal+にサブライセンス。
    • 当初はMediaproが80%の権利を獲得していたが、契約者数の伸び悩みとコロナ禍により撤退。再入札によりAmazonが落札した。
    • このため、放映権料の内訳はAmazon2.5億ユーロ、Canal+3.3億ユーロとなっており、試合数と逆転している。Canal+は残る20%についても再入札を訴えたが敗訴。

日本

  • 権利者: DAZN
  • 代理店: beIN Sports
  • 契約期間: 2022-23~23-24シーズン (2年) ※推定

クープ・ドゥ・フランス

日本

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2022-23~25-26シーズン (4年) ※推定
      • 2023-24シーズンのDAZNの配信予定には含まれておらず。


ベルギー

ジュピラー・プロ・リーグ

日本

  • 権利者: DAZN
  • 代理店: Eleven (Mediapro)
  • 契約期間: 2020-21~24-25シーズン (5年) ※推定
  • 備考
    • Elevenがベルギー国内・国外をあわせたグローバルの放映権を年1.03億ユーロで獲得。国外についてはMediaproと代理店契約。
    • 2022年にElevenはDAZN傘下となっている。


オランダ

エールディビジ

日本

  • 権利者: Hulu フジテレビ
  • 代理店: IMG
  • 契約期間: 2023-24(途中)~24-25シーズン ※推定
  • 備考
    • 年間44試合を配信予定
    • 毎節3試合程度を中継


ポルトガル

プリメイラ・リーガ

日本

  • 権利者: DAZN、刺激ストロングチャンネル(録画)
  • 代理店: Sportfive
  • 契約期間: 2023-24~25-26シーズン (3年) ※推定
    • 2023-24シーズンもDAZNが配信予定となっている。
    • 新たな代理店であるSportTVは3年契約で入札を実施しており、こちらも3年契約と推定される。

スコットランド

スコティッシュ・プレミアリーグ

日本

  • 権利者: SPOTV NOW
  • 代理店: Infront
  • 備考
    • 年間38試合を配信予定


サウジアラビア

サウジ・プロフェッショナル・リーグ

日本

  • 権利者: SPOTV NOW
  • 代理店: IMG
  • 契約期間: 2023-24~24-25シーズン (2年)
  • 備考
    • SPOTVがサービスを展開している韓国や東南アジアを含めた契約。
    • U-NEXTの「SPOTV NOWパック」では配信されない。


アメリカ

MLS

グローバル

  • 権利者: Apple
  • 契約期間: 2023~2032年 (10年)
  • 放映権料: 総額25億ドル
  • 備考
    • Apple TVで有料配信。日本からも視聴可能。
    • 「MLSシーズンパス」購入者は全試合視聴可能。一部の試合については、無料配信やApple TV+のサブスク会員向けにも配信予定。


以上

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