サッカー主要リーグ・カップの放映権まとめ

当ブログも開設から4年が経過し、記事数もだいぶ増えてきました。過去の記事についてはアップデートが必要なものも出てきています。そこで、最新の状況をまとめるページを作成しました。

基本的には日本国内の放映権についてまとめていますが、欧州5大リーグについては現地の情報も入れています。


【更新情報】

  • 2023/2/28: SPOTV NOWがFAカップの配信を発表しました。
  • 2023/2/10: SPOTV NOWがセリエA、ABEMAがブンデスリーガの配信を発表しました。
  • 2023/1/22: 本ページを公開しました。

日本

Jリーグ

日本国内

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2017~2028年(12年)
    • 当初は10年契約だったが、コロナ禍によるダメージを考慮して2020年に延長された。
  • 放映権料: 総額2,239億円
    • 当初は2,100億円だったが、延長により2,239億円に。DAZN加入数が一定の水準に達すれば、超過分はJリーグとシェアする条項が含まれる。
    • 1~3年目は160億円、4年目は185億円程度が支払われる契約だったとされる。4年間で665億円が支払われたと仮定すれば、残り8年間で1,574億円、1年あたり196億円程度となる。
  • 備考
    • 有料放送・インターネット配信が対象。無料放送は含まれないため、NHKやローカル局での放送は所定の放映権料を支払えば可能である。

海外

  • 代理店: 電通
  • 契約期間: 2020~2022年(3年) ※2023年以降の代理店は未発表
  • 備考: 中国を除く

天皇杯

  • 権利者: NHK、スカパー

YBCルヴァンカップ

  • 権利者: フジテレビ、スカパー


AFC主催大会

ワールドカップ予選(3次以降)・アジアカップetc.

日本国内

  • 権利者: DAZN
  • 代理店: 電通
  • 契約期間: 2021~2028年(8年)
  • 備考
    • AFCの代理店は中東を除いてFMA(Football Marketing Asia)が担当しているが、日本での交渉が難航したことからAFCは日本向けの放映権を分離し、電通と契約した。

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)

日本国内

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2021~2028年


UEFA主催大会

UEFAチャンピオンズリーグ・ヨーロッパリーグ

日本国内

  • 権利者: WOWOW
  • 契約期間: 2021-22~23-24シーズン (3年)

EURO2024

日本国内

  • 権利者: 未定
  • 備考
    • 前回大会はWOWOW

ワールドカップ予選・EURO予選・ネーションズリーグ

日本国内

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2022-23~27-28シーズン (6年)


イングランド

プレミアリーグ

イギリス

  • 権利者: Sky Sports、BT Sport、Amazon
  • 契約期間: 2022-23~24-25シーズン (3年)
  • 放映権料: 総額51億ポンド(年17億ポンド)
  • 備考
    • 全380試合中、生中継されるのは200試合。(Sky128、BT52、Amazon20)
    • ハイライトの放映権はBBC

日本

  • 権利者: Eclat Media Group (SPOTV NOW)
  • 契約期間: 2022-23~24-25シーズン (3年)
  • 放映権料: 推定8,000万ドル
  • 備考
    • ABEMAに毎節3試合をサブライセンス

FAカップ・コミュニティシールド

日本

  • 権利者: DAZN
  • 代理店: IMG
  • 契約期間: 2020-21~23-24シーズン (4年) ※推定
  • 2023年3月からSPOTV NOWでも配信。非独占だったと考えられる。

EFL・カラバオカップ

日本

  • 権利者: DAZN
  • 代理店: Pitch International
  • 契約期間: 2022-23~23-24シーズン (2年) ※推定
  • 備考
    • 国際映像があるのは一部の試合に限られる。詳細はEFLのサイトを参照のこと。


スペイン

ラ・リーガ

スペイン

  • 権利者: Movistar+、DAZN
  • 契約期間: 2022-23~26-27シーズン (5年)
  • 放映権料: 総額49.5億ユーロ(年9.9億ユーロ)
  • 備考
    • Movistar+が205試合、DAZNが175試合の権利を保有。DAZNからMovistar+にサブライセンスが出されており、Movistar+では全試合が視聴可能。

日本

  • 権利者: WOWOW、DAZN
  • 契約期間: 不明 (2023-24シーズンまでとの説あり)

コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)

日本

  • 権利者: 未定
  • 備考
    • 2021-22シーズンまでDAZNが保有していたが契約切れ。


イタリア

セリエA

イタリア

  • 権利者: DAZN、Sky
  • 契約期間: 2021-22~23-24シーズン (3年)
  • 放映権料: 年9.7億ユーロ
  • 備考
    • DAZNは全試合(毎節7試合独占)、Skyは毎節3試合

日本

  • 権利者: DAZN
  • 代理店: Infront
  • 契約期間: 2021-22~23-24シーズン (3年) ※推定
  • 2023年2月からSPOTV NOWでも配信。もともとDAZNの独占契約ではなく、以前のサイクルでもスカパーやフジテレビNEXTが一部の権利を保有していた。

コッパ・イタリア

日本

  • 権利者: DAZN


ドイツ

ブンデスリーガ

ドイツ

  • 権利者: Sky、DAZN
  • 契約期間: 2021-22~24-25シーズン(4年)
  • 放映権料: 総額44億ユーロ(年11億ユーロ)
  • 備考
    • Skyが200試合、DAZNが106試合の権利を保有

日本

  • 権利者: スカパー
  • 契約期間: 2020-21~24-25シーズン (5年)
  • 2023年2月より、ABEMAでも毎節3試合を配信。無料の試合あり。スカパーからのサブライセンス。

DFBポカール

日本

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2022-23~25-26シーズン (4年) ※推定


フランス

リーグ・アン

フランス

  • 権利者: Amazon、Canal+
  • 契約期間: 2020-21~23-24シーズン (4年)
  • 放映権料: 年5.8億ユーロ
  • 備考
    • Amazonが80%、beIN Sportsが20%の権利を保有。beINはCanal+にサブライセンス。
    • 当初はMediaproが80%の権利を獲得していたが、契約者数の伸び悩みとコロナ禍により撤退。再入札によりAmazonが落札した。
    • このため、放映権料の内訳はAmazon2.5億ユーロ、Canal+3.3億ユーロとなっており、試合数と逆転している。Canal+は残る20%についても再入札を訴えたが敗訴。

日本

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2022-23~23-24シーズン (2年) ※推定

クープ・ドゥ・フランス

日本

  • 権利者: DAZN
  • 契約期間: 2022-23~25-26シーズン (4年) ※推定


ベルギー

ジュピラー・プロ・リーグ

日本

  • 権利者: DAZN
  • 代理店: Eleven
  • 契約期間: 2020-21~24-25シーズン (5年) ※推定
  • 備考
    • Elevenがベルギー国内を含むグローバルの放映権を年1.03億ユーロで獲得。2022年にElevenはDAZN傘下となっている。


オランダ

エールディビジ

日本

  • 権利者: Hulu
  • 備考
    • 年間44試合を配信予定


ポルトガル

プリメイラ・リーガ

日本

  • 権利者: DAZN、刺激ストロングチャンネル(録画)
  • 代理店: Sportfive


スコットランド

スコティッシュ・プレミアリーグ

日本

  • 権利者: SPOTV NOW
  • 備考
    • 年間38試合を配信予定


アメリカ

MLS

グローバル

  • 権利者: Apple
  • 契約期間: 2023~2032年 (10年)
  • 放映権料: 総額25億ドル
  • 備考
    • Apple TVで有料配信。日本からも視聴可能。
    • 「MLSシーズンパス」購入者は全試合視聴可能。一部の試合については、無料配信やApple TV+のサブスク会員向けにも配信予定。

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